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タンスイコシオリエビ科

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タンスイコシオリエビ科(タンスイコシオリエビか、Aeglidae)は、淡水甲殻類の一つである。異尾下目の中では、淡水域に生息するほぼ唯一の分類群である。現生種は全て南アメリカ大陸の南緯20-50°[1]、標高320-3500mの範囲に分布する[2]

概要 タンスイコシオリエビ科, 分類 ...
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形態

海生のコシオリエビに似て、腹部は部分的に頭胸部の下に畳み込まれる。雌は腹肢に卵を抱えるため、腹部には性的二型がある[3]

生態

雑食性で、植物質のほか昆虫、貝類、小魚、ハエの幼虫などを食べる[4]。 交尾は求愛の後に行われる。他の十脚類とは異なり、脱皮前の雌を雄が守る行動(交尾前行動)は行わない[5]。子は成体とほぼ同じ姿で孵化する。親は子の世話を行う[6]

分類

要約
視点

タンスイコシオリエビ属 (Aegla) が唯一の現生属であり、約70種を含む[7]。2008年までに記載された63種・亜種のうち、2種が湖、4種が洞窟、残りは主に河川から発見されている[2][8]

大きく5つのクレードに分けられ、概ね分布域と対応することが分かっている[9][10][7]

他に次の種がある。

次の2種は野生絶滅状態にあると考えられる。

化石種

  • Haumuriaegla glaessneri
    • シェビオット (ニュージーランド)英語版の近郊、Haumurian(白亜紀後期)の層から発見されている[11]。最初に発見された化石種であり、発見当時は唯一の海生種だった。
  • Protaegla miniscula

進化

本科は約7500万年前に海で進化したとされ[2]漸新世に南米の太平洋側から淡水環境に進出したと考えられている。

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脚注

外部リンク

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