チュクチ・カムチャツカ・アムール語族

チュクチ・カムチャツカ・アムール語族（チュクチ・カムチャツカ・アムールごぞく、Chukotko-Kamchatkan–Amuric）は、ニヴフ語とチュクチ・カムチャツカ語族を含む仮説段階の語族である。 チュクチ・カムチャツカ語族とニヴフ語の関係は、マイケル・フォーテスキューによって提案された。 彼はこれらの語族の祖語が約4000年前に話された可能性があるとした^[1] 。しかしGlottologはニヴフ語とチュクチ・カムチャツカ語族の間の系統関係を結論付けるには証拠が不十分であるとしている^[2]。

チュクチ・カムチャツカ・アムール語族
(仮説段階)
話される地域	北アジア
言語系統	提唱中の語族
下位言語	ニヴフ語 チュクチ・カムチャツカ語族
Glottolog	None

証拠

提唱された音対応^[1]

Nivkh	CK
p, t, c, k, q	p’, t’, c’, k’, q’
p’, t’, c’, k’, q’	v, r/z, γ, R
m, n, n, ŋ	m, n, n’, ŋ
w, j	w, j
ə	æ

提案されたニヴフ・チュクチ・カムチャツカ間の同根語^[3]

Nivkh	CK
aui 'mouth'	æw 'get a hole'
kama 'run'	kame 'move around'
juty 'pour'	jit 'drip'
poju 'smoke' (verb)	pujæ 'cook on hot stones in pit'
t'am 'stay calm'	təmɣə 'stay still, calm'
uige 'no'	ujŋæ 'no'

チュクチ・カムチャツカ語族とニヴフ語には双数/複数の区別があるが、チュクチ語では失われている。

チュクチ・カムチャツカ語族には「単数」の語尾があり、ニヴフ語にも単数の語尾の痕跡が見られる場合がある。