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祁連山脈
中国の山脈 ウィキペディアから
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祁連山脈(きれん/チーリェン-さんみゃく, Qilian Mountains)は中国の主な山脈の一つ。青蔵高原(チベット高原)の北縁、甘粛と青海に跨り、西はアルチン山脈に接し、東は蘭州の興隆山に至り、南はチャイダム盆地と青海湖に相連なる。山脈は西北から東南へ走り、数条の平行する山脈よりなり、平均海抜4000m以上、長さ2000km、幅200~500km。平原河谷が山地面積の三分の一以上を占める。主峰は祁連山。山脈の北側は河西回廊である。
祁連山脈の特徴的な生態系は、世界自然保護基金(WWF)に「祁連山脈の針葉樹林(Qilian Mountains coniferous forests ; PA0517) 」として登録されている[1]。
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名前の由来
「祁連山」の名の由来は古代の匈奴まで遡る。匈奴語で「祁連」は即ち「天」の意であり、祁連山は「天山」と名付けられたのである。河西回廊の南にあったためかつては南山と称されていた。
明月出天山,蒼茫雲海間。
長風幾萬里,吹度玉門關。
漢下白登道,胡窺青海灣。
由來征戰地,不見有人還。
戍客望邊邑,思歸多苦顏。
高樓當此夜,歎息未應閑。明月、天山より出づ、
蒼茫 たる雲海の間。
長風幾萬里 、吹き度る玉門関。
漢は下だる白登の道、胡は窺う青海の灣。
由來 征戰 の地、有人の還り有るを見ず。
戍客 邊色 を望み、歸るを思うて苦顏 多し。
高樓 此の夜に當り、歎息 すること未だ閑 ならざるべし。—關山月
含まれる山々
広義の祁連山脈は、甘粛省西部と青海省東北部の境界にある山々の総称である。
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気候
一部には氷河も発達させた、氷冠を戴いた6,500m級の高峰が連なり、「河西回廊」のオアシス都市群、武威(涼州)・張掖(甘州)・酒泉(粛州)・敦煌(瓜州)を潤す内陸河川の水源となっており、黒河などの源流にあたる。
山脈にある氷河は融解が進み衰退傾向にあり、後退のペースは1956年 - 1990年に比べ、1990年 - 2001年には50%速くなっている。ある氷河の終端部近くから始まる流れの水量は、60年前に比べて約2倍になっている[2]。
脚注
外部リンク
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