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デジタルメディアプレーヤー
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デジタルメディアプレーヤー(英語:Digital media player)は、動画、音声ファイル、静止画などのデジタルメディアを再生するデジタル家電の総称である[1][2]。
この記事は更新が必要とされています。 (2022年6月) |

Creative ZEN Vision(2005年)
また小型で充電池駆動、フラッシュメモリやハードディスクなどを内蔵する、携帯に便利なサイズのものは携帯機器の範畴として[3][4]ポータブルメディアプレーヤー(英語:Portable media player)と呼ばれる場合もあった。
類似の機器の名称として、主に音楽などオーディオを用途を中心としたものをデジタルオーディオプレーヤー、またその代表的再生コーデックを名称にしたMP3プレーヤー(英語:MP3 player)などと呼び[5][6]、静止画表示機能を中心とした製品をデジタルフォトフレームと呼ぶことも多かった。
パソコン上において各種メディアの再生を行うユーティリティソフトウェアやアプリケーションソフトウェアを指してメディアプレーヤーとも呼ぶが、本項では主に携帯機器として完結したデジタル家電について記述する。
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概要
1990年代末ごろにドイツで開発された音声圧縮フォーマットMP3が音楽再生用に普及し、韓国のベンチャー企業が2002年頃にはデジタルオーディオプレーヤー市場を席巻していた[7]が、MP4動画フォーマットやフラッシュメモリの普及などによりポータブルプレーヤーが動画再生にも対応するようになり、その他各種メディアファイル(コンテナフォーマット)内に記録された音声や映像、静止画を再生するように多機能化した製品が増え、デジタルメディアプレーヤーと呼ばれるようになった。また、携帯機器、ポータブル用では無い家庭用製品(家庭でテレビやPC、オーディオ機器などに接続して再生する製品)を指すこともある。
商品機能・機構
要約
視点
デジタルメディアプレーヤーは限られた記憶領域を有効に利用するため、標準的なコーデックを利用しデータ圧縮したファイルを内蔵マイクロプロセッサ[8]でデコードし、データを展開して音声や映像に変換する。また、音声信号を増幅してスピーカーやヘッドフォンに送るためにアンプを内蔵し、ヘッドフォンジャックから音声映像を出力、画像表示のための液晶などの小型ディスプレイを備える。
記憶装置には、内蔵フラッシュメモリ、メモリカードのほか、ハードディスクドライブなどがあり、これに複数のファイルを格納して適時取り出すためにファイルシステムを持つ。プレイリストのようにユーザーの希望するファイルを優先的に呼び出すアプリケーションも内蔵し、利便性に対応するものも多かった。
ユーザーインターフェイスは、ボタンよるものの他、タッチパネルなどの入力機器に対応する製品も見られる。メディアファイルの取り扱いにはパソコンとの連携が必要になるため、ユニバーサル・シリアル・バス (USB) 端子などでパソコンに接続可能な機器が多く、またメモリカードを記憶媒体とする機器では、パソコン側でメモリカードにファイルをコピーし、プレーヤー側で再生することも可能なものもあった。
対応するコーデック
主要なものでは、動画ではMPEGの流れをくむ圧縮効率の良いMP4やWindows Media Video、AVIなど各種コーデックが利用されていた。音声では主にMP3が普及していたが、Windows Media Audio、AAC対応も多く、より音質の高いWAV、FLAC、アップルロスレスなど他の形式も採用されている[9]。また有料販売に対応したデジタル著作権管理(DRM)が採用されている場合もある。静止画では主にJPEGに対応していた。
関連する機器
再生機能を有する機器は多岐にわたる。市場競争の激しい娯楽家電・情報家電分野では、他の機器の付加価値としてそれらの再生機能を備えることが多い。例えばポータブルDVDプレーヤーやカーナビ、あるいは携帯型ゲーム機などでも、メモリカードなどの電子媒体に記録されたメディアファイルの再生機能を備える製品は少なくない。デジタルシグナルプロセッサ(DSP)の高性能化や多機能化がそれを可能にしている一方、汎用のCPUも携帯機器向けに小型省電力化され、組み込みシステムと連携したものが、高度で多彩な機能をユーザーに複雑な操作を要求することなく実現している。
メディア再生に特化したタブレットコンピュータや、モバイル向けOSを搭載しながらデジタルメディアプレーヤー的な機能に絞ったiPod Touch、Android OS搭載機器もある。これらの、コンパクトで軽快な動作を主体としながらも汎用性のあるOSを搭載した製品では、従来のデジタルメディアプレーヤーがコンテンツとしてのコンテナファイル(映像や音声)の再生を主体とするのに対し、コンピュータゲームや各種ユーティリティソフトウェアを含む実行ファイルの稼動環境にまで枠を広げており、携帯情報端末全般との境界も曖昧になっている。
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歴史
要約
視点
DivXの普及に伴い、MPEG4 Part 2に対応したプレイヤーが発売されるようになった。最初に発売されたのは、2002年7月に発売されたArchosのJukebox Multimediaで同社のMP3プレイヤーをベースにMP4再生機能を加えた物であったため、ディスプレイが1.5インチと小さかった。また、MP4のプロファイルもSimple Profileのみと当時普及していたDivXがメインで採用しているAdvanced SimplebProfileには対応していない。翌年以降には3.5インチのディスプレイを搭載した本格的なポータブルメディアプレイヤーが発売される。2003年に、ArchosのAV300、RCAのRyla A/V Jukebox、2004年にSony HMP-A1が発売された。しかし、MP4のプロファイルはSimple Profileのみ対応となっている。2004年から2005年にはiriverやCOWON、Creative、digitalCube、SORELLなども参入。Advanced Simple Profileに対応したプレイヤーが発売された。中でもdigitalCubeのSMP-10000(日本版はSMP-1200)据え置きのプレイヤーに採用されているデコーダーチップが搭載されていた。
2003年のCeBITでMicrosoftがWindows Mobile based Portable Media Centersというプラットフォームを発表。[11]CreativeのZen Portable Media Center、Dream`eo,のEnza、SamsungのYH-999、iRiverのPMC100に採用されたがWMVのみの対応で、MP4には対応しておらず、普及するには至らなかった。 2006年のCESでWindows Mobile Software for Portable Media Centers Version 2を発表[12]前バージョンはWMVのみであったが、今回のバージョンでDivX、MPEG2等のファイルにも対応した。 東芝のgigabeat S、V、T、Philips PMC7230、LG PM70、TATUNG V620に採用された。 また、Microsoftはこれらの後継プラットフォームを採用したZuneを2006年11月に発売し、PMPに参入した。
2004年にはメモリースティックビデオファイルフォーマットでH.264が対応し、CLIEやPlayStation PortableなどPDAやゲーム機がPMPの代替品となっていった。2007年にはiPod Touchが発売されたが、iPhoneなどスマートフォンの台頭により、ポータブルのデジタルメディアプレーヤーはスマートフォンに置き換えられている。
脚注
関連項目
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