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ナイルパーチの女子会
2015年の柚木麻子による小説 ウィキペディアから
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『ナイルパーチの女子会』(ナイルパーチのじょしかい)は、柚木麻子による日本の小説。第28回山本周五郎賞受賞作[1]。第3回高校生直木賞受賞作[2]。第153回直木三十五賞候補作[3]。
『別冊文藝春秋』(文藝春秋)2012年11月号から2013年9月号まで連載され[4]、2015年3月28日に同社より単行本が刊行された[5]。単行本の装幀は大久保明子、装画は菅野裕美による[4]。2018年2月9日に文春文庫より文庫版が刊行された[6]。
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制作背景
著者の柚木は、「ナイルパーチは生き残るために凶暴になってしまう。同じようにしたくないのに競争を強いられるのは現代日本でもよくあること。水族館で説明文を読んでいるうちに、書きたいことが固まった」[1]「女の子は同性からのひと言が地獄にも天国にもなるというのは、私がずっと言ってきたことで、『ランチのアッコちゃん』をはじめ、ほかの作品にも通じています」[8]と語っている。
あらすじ
30歳の志村栄利子は、実家から大手の総合商社に通勤しており、1000万円を超える年収を稼いでいる一方で、「おひょうのダメ奥さん日記」というタイトルのブログを愛読している。栄利子は、そのブログを書いている専業主婦の丸尾翔子と、ひょんなことから出会って急速に親しくなり、新たな友人ができたと感じる。翔子のほうも、友人がもてるようになったことを誇りに感じていた。しかし、翔子がブログの更新を何日間か滞らせたことがきっかけで、栄利子は翔子との適切な距離感を失ってしまい、ふたりの関係は思いもよらない方向へと進展していく。
主な登場人物
書評
編集者の松田哲夫は、「ミステリーでもホラーでもなく、普通の小説でこういう衝撃を受けたのは、山本文緒さんの『恋愛中毒』以来のことである」[9]と評価している。新潮社が運営するサイト「ブックバン」には、「物語はとても一冊の本と思えないほど重厚」「自分自身に向き合わせる作者の罠のようなものを感じるが、その罠、毒こそが本書の魅力というか迫力なのかもしれない」[10]とする書評が掲載されている。朝日新聞には、「毒々しい友情戯画小説だが、淡彩で締めたラストのおかげで後味は悪くない」[11]とする書評が掲載されている。
受賞・候補歴
書誌情報
- 単行本:文藝春秋、2015年3月28日発売[5]、ISBN 978-4-16-390229-6
- 文庫本:文春文庫、2018年2月9日発売[6]、ISBN 978-4-16-791012-9
テレビドラマ
要約
視点
2021年1月30日からBSテレビ東京「土曜ドラマ9」枠で放送[12][13]。主演は水川あさみ[12][13]。
キャッチコピーは「わたしに足りないのは、トモダチだけ。」
キャスト
スタッフ
放送日程
受賞歴
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脚注
参考文献
外部リンク
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