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ハーディー・ガーディー・マン

ドノヴァンのアルバム ウィキペディアから

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ハーディー・ガーディー・マン』(原題:The Hurdy Gurdy Man)は、イギリスシンガーソングライタードノヴァン1968年に発表した6作目のスタジオ・アルバムアメリカエピック・レコードから発売され、当時は母国イギリスではリリースされなかった。

概要 『ハーディー・ガーディー・マン』, ドノヴァン の スタジオ・アルバム ...
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背景

タイトル曲ではジョン・ポール・ジョーンズがベースを弾き、アレンジも担当した[2]。また、ドノヴァン自身の説明によれば、この曲のレコーディングには後にジョーンズと共にレッド・ツェッペリンを結成するジミー・ペイジジョン・ボーナムも参加しており[3]、当初はジミ・ヘンドリックスを起用する予定だったが、都合がつかなかったためペイジがギターを弾いたという[3][4]。ただし、ジョーンズはペイジとボーナムが参加したという説を否定しており、ギターは後にブルー・ミンク英語版を結成するアラン・パーカー、ドラムはクレム・カッティーニが演奏したともいわれる[2]

クレジットには明記されていないが、本作のレコーディングにはペンタングルダニー・トンプソンバート・ヤンシュも参加しており、「タンジール」はヤンシュのアコースティック・ギターがフィーチャーされた曲である[2]

本作のリリースに先行して、「ジェニファー・ジュニパー」(全英5位[5]・全米26位[1])と「ハーディー・ガーディー・マン」(全英4位[5]・全米5位[1])がシングル・ヒットした。そして、1968年10月には本作がアメリカで発売された[2][6]

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反響・評価

アメリカのBillboard 200では20位を記録[1]。ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「彼のあまりにも野心的な性分と闇雲な音作りが、ドノヴァンの曲本来の強さを引き立てるどころか、むしろ時として損なっている」「曲は優れており演奏もおおむね堅実だが、『ハーディー・ガーディー・マン』はとても聴き辛い」と評している[7]

リマスターCD

2005年にEMIからリリースされたリマスターCDには、7曲のボーナス・トラックが追加された[8]。そのうち「Colours」と「Catch the Wind」はキャリア初期のシングル・ヒット曲を『ドノバンのグレーテスト・ヒット』のために再録音したもので、ドノヴァンによればジョン・ポール・ジョーンズやビッグ・ジム・サリヴァン等が参加したという[2]。また、「What a Beautiful Creature You Are」は未発表曲で[8]、ドノヴァンと同様ミッキー・モストのバックアップを得ていた歌手ルルとのデュエットである[2]

収録曲

全曲ともドノヴァン作。

  1. ハーディー・ガーディー・マン - "Hurdy Gurdy Man" – 3:18
  2. はやぶさ - "Peregrine" – 3:39
  3. 内気な娘と遊んだ話 - "The Entertaining of a Shy Girl" – 1:42
  4. ふり返ってみれば - "As I Recall It" – 2:10
  5. しっかりおしよ - "Get Thy Bearings" – 2:54
  6. 待たせてごめんね - "Hi It's Been a Long Time" – 2:38
  7. ウェスト・インディアン・レディ - "West Indian Lady" – 2:18
  8. ジェニファー・ジュニパー - "Jennifer Juniper" – 2:43
  9. リヴァー・ソング - "The River Song" – 2:17
  10. タンジール - "Tangier" – 4:14
  11. サニー・デイ - "A Sunny Day" – 1:58
  12. 太陽は魔術師 - "The Sun is a Very Magic Fellow" – 2:48
  13. 冬のカフェで - "Teas" – 2:40

2005年リマスターCDボーナス・トラック

  1. "Teen Angel" - 2:18
  2. "Poor Cow" - 2:58
  3. "Laléna" - 2:55
  4. "Aye My Love" - 2:08
  5. "What a Beautiful Creature You Are" - 2:44
  6. "Colours" - 4:19
  7. "Catch the Wind" - 5:02
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他メディアでの使用例

「ハーディー・ガーディー・マン」は『L.I.E.』(2001年公開)[9]、『SPUN スパン』(2002年公開)[10]、『F.R.A.T./戦慄の武装警察』(2005年公開)[11]、『ボビー』(2006年公開)[12]、『ロビン・ウィリアムズのもしも私が大統領だったら…』(2006年公開)[13]、『ゾディアック』(2007年公開)[14]といった映画のサウンドトラックで使用された。

「ジェニファー・ジュニパー」は『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(1999年公開)のサウンドトラックで使用された[15]。「リヴァー・ソング」は、1976年にNHKのテレビドラマ『紅い花』のオープニング曲として使用された[16]

カヴァー

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脚注・出典

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