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パストラミ・オン・ライ

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パストラミ・オン・ライ
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パストラミ・オン・ライ: pastrami on rye)は古典的なサンドイッチの一種で、ニューヨークに多いユダヤ系のコーシャデリカテッセンの名物。1888年にサスマン・ヴォルクが考案し、ニューヨークのデランシー・ストリートで経営するデリにおいて提供していた。

概要 パストラミ・オン・ライ, 種類 ...

歴史

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パストラミ・オン・ライ。スパイシーブラウン・マスタードとコーシャ・ディルピクルスを添えた古典的な盛り付け。

サスマン・ヴォルクは1800年代後半にリトアニアから米国に移住し、ニューヨークのロウアー・イーストサイドに小さな肉屋を開いた。ヴォルクは一人のルーマニア系移民と友人になり、肉を保存するのに店の大型冷蔵箱を使わせてやった。友人は返礼としてパストラミのレシピを教え、ヴォルクはそれを客に売り始めた。この評判が良かったため、ヴォルクは1888年にニューヨーク市で最初のデリカテッセンの一つである店をデランシー・ストリート88番地に開き、パストラミをライ麦パンで挟んで売った[1]

スパイシーブラウン・マスタードを乗せたこのサンドイッチはほかのデリでも人気を集め[2]カッツ・デリカテッセンを始めとするニューヨークのデリ一般の代名詞となった[3][4]。『ニューヨーク・タイムズ』紙の著名な料理評論家フローレンス・ファブリカント英語版は、カッツ・デリカテッセンについての書籍[5]を紹介して「カッツのパストラミ・オン・ライのように内容たっぷり」と書いている[6]

現在ではパストラミ・オン・ライは古典的なニューヨークのユダヤ式デリを象徴する料理となっており[7][8][9][10]ロサンゼルス[7]ブエノスアイレス[11]フロリダ州ボカラトン[12]カリフォルニア州サンディエゴなど世界中のデリで本場ニューヨークの空気を再現するためにメニューに載せられている[13]。薄くスライスしたパストラミをライ麦パンで挟んでスパイシーブラウン・マスタードをつけるのが古典的ニューヨーク式である[14]。付け合わせとしてコーシャ・ディルピクルスを添えることが多い[15]

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著名なデリやレストラン

バリエーション

具にコンビーフ(パストラミと同じく塩漬けの牛肉だが、燻製する代わりに茹でて作る[21])を追加したバリエーションが存在する。材料の一例はライ麦パンとパストラミのほかコンビーフ、コールスローロシアンドレッシングである。スライスしたライ麦パンに二種類の肉をコールスローと一緒に載せ、ロシアンドレッシングを塗ったもう一枚のパンで挟む[22]

パストラミ・レタス・トマト (PLT) と呼ばれるサンドイッチは、2枚のトーストしたサワードウ・ブレッド、マヨネーズ、パストラミ、レタス、薄切りのトマトなどを材料とする。パストラミ、レタス、トマトをパンで挟み、マヨネーズは上側のパンに塗っておく[23]

関連項目

脚注

関連文献

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