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パズル (2014年の映画)
内藤瑛亮による2014年の映画 ウィキペディアから
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『パズル』(Puzzle)は、山田悠介の同名小説を原作とした、2014年3月8日公開[1]の日本のスリラー映画。『先生を流産させる会』『高速ばぁば』を手がけた内藤瑛亮が監督を、夏帆と野村周平が主演を務めた。R15+指定(映倫)。
ストーリー
要約
視点
郊外に建つ徳明館高校で、女生徒の中村梓(夏帆)が投身自殺を図った。その日は体育館で病院へ寄付するオブジェを生徒らが教師立ち合いのもと製作しており、生徒、教師らがその模様を目撃した。中村の自殺は花壇に落下したため未遂に終わる。オブジェ製作に立ち会っていた男生徒の湯浅茂央(野村周平)はいち早く倒れた中村に駆け寄り、流血した様子を凝視した。
第1の事件
中村の自殺未遂から1か月が経過したある日、休日の徳明館高校が、覆面を被った生徒4人組に占拠される。4人組は家庭科室で妊娠中の安田教諭(佐々木心音)を人質に取り、「安田を解放したければ、校内を走るラジコンに取り付けたパズルのピースを集めろ」と高井理事長(大和田獏)ら4人の教師を脅迫、茫然とする教師らだったが、4人組のリーダー格が安田を拷問する様を見て我に返り校内を奔走。ちょこまかと走る無数のラジコン、さらに一部には爆弾を仕込んだダミーのラジコンまで用意されていた。翻弄されながらもほとんどのピースを集めた教師たちは、リーダー格の命令に従い、体育館に用意された額縁へピースをはめ込む。パズルにはなぜか高井理事長のバストアップがプリントされていた。そのころ、高井理事長は4人組に仕掛けられた罠にはまって昏睡、そのまま拉致された。4人組が消えているのに気づいた教師らは家庭科室へ向かい、ドアを開ける。しかしドアに連動するよう仕掛けられた。罠が作動、拘束された安田の腹部へ、吊り下げられていた電子レンジが落下、陰部から出血する安田のそばには「残念」の文字が残されていた。
第2の事件
学校占拠の直後、高井理事長と3人の男生徒が失踪した。生徒の1人の父親で、刑事の三留(高橋和也)は息子を救うべく単身調査に奔走。その中で息子のクラスメイトだった湯浅の自宅を訪問、母子の奇妙な反応を怪訝に思う。一方、湯浅は入院中の中村を訪ね、彼女に封筒を渡す。ほどなくして、町内の病院で、徳明館高校の生徒らが手掛けたオブジェのお披露目会が模様されるが、その最中に院内のプールで失踪した生徒の内2人が発見される。2人は拘束され、頭部には時限爆弾が仕掛けられていた。オブジェの後ろに描かれたQRコードを読み取ると、学校占拠と同じ覆面をつけた男の動画が再生される。「爆弾を解除するには、町中の自転車に取り付けたパズルのピースを集めろ」という宣告に従い、町中の自転車を追って父兄や警察が奔走する。ほとんどのピースが集まるが、最後の1ピースが見つからない。2人を静観していた中村は、ふと湯浅に渡された封筒を思い出す。封筒にはパズルの最後のピース2つが入っていた。だが中村はピースを差し出すことなく焼き捨てる。生徒2人は時間切れによって死亡した。
しばらく経ち、湯浅が退院した中村を自宅の地下室へ招く。そこには高井理事長と三留が監禁されていた。中村は以前に高井と、三留ら3人の生徒の暴行を受けた。さらに現場に居合わせた安田は高井の口止め料によって閉口していた。湯浅は暴行の映像をダシに3人を脅迫、安田を流産させ、さらに2人の生徒の生死を中村に委ねたのだった。そんな中、湯浅が主犯だと確信した三留が湯浅宅に乗り込んでくる。湯浅母子と格闘の末、三留は自らの息子を前にして失神する。中村はその日を境に湯浅と共闘、高井と三留への復讐のため最後の事件を起こそうとする。
第3の事件
最後の犯行の準備を進める湯浅たち。そんな中、地下室に監禁されていた高井が、自力で拘束を破り、傍らで仮面をつけたまま眠っていた中村から鍵を奪い完全に自由の身となる。欲情した高井は中村をまたも暴行。だがそれは中村ではなく、湯浅と中村が誘拐した高井の娘であった。実の娘を犯した高井は慟哭する。共犯となった中村と湯浅は最後の復讐を開始する。三留の息子を徳明館高校の音楽室に監禁、入り口にはパズルの扉を築く。「ドアを開くピースは町中の自転車のベルである」とインターネットにアップした動画を以て宣言する。警察の協力によってパズルは完成し開錠されるが、そこに三留の息子の姿はなく、爆弾つきのマネキンがあった。三留の息子は動画撮影時点で殺されていたのだった。湯浅宅を脱出した三留が病院にたどり着いた直後、中村と湯浅は分解したオブジェを学校の屋上から投擲、その内側にはバラバラになった三留の息子の遺体が入っていた。激昂した三留は屋上へ突撃、湯浅宅から持ち出したナイフで対峙した湯浅を蹂躙する。揉み合った末に2人は屋上から転落。屋上に残った中村と、落下した湯浅が手を伸ばし合ったのを最後に、映画は終幕する。
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キャスト・スタッフ
キャスト
スタッフ
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製作
『パズル』は、当時中高生の読者層に絶大な信頼を得ていた山田悠介の小説『パズル』を原作に、同原作の『ライヴ』と同時期に映画化が企画された。『先生を流産させる会』『高速ばぁば』を手がけた内藤瑛亮、監督は内藤と、紀里谷和明監督の『GOEMON』の脚本に携わった佐々木誠が共作した。音楽は『先生を-』以来内藤の監督映画に参加している有田尚史が手がけた。内藤は本作が初めて監督する商業映画であった[2]。原作のパズルゲームを取り入れたデスゲームの構想や、主要な登場人物の名前などが踏襲されているが、物語の筋書きはほとんどが映画独自のものである[3]。映画は夏帆と野村周平が主演、大和田獏、高橋和也、八木さおり、佐々木心音、馬場ふみからが主要キャストに起用された。佐々木は前述の『ライヴ』にも出演しており、後にディスクのリリース記念イベントで両作品の監督と共に登壇した[4]。
脚注
外部リンク
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