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ビントロング

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ビントロング
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ビントロングArctictis binturong)は、哺乳綱食肉目ジャコウネコ科ビントロング属に分類される食肉類。本種のみでビントロング属を構成する[4]。別名クマネコビンツロング[4]

概要 ビントロング, 分類 ...
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分布

インド北東部、インドネシアジャワ島スマトラ島ボルネオ島)、カンボジアタイ王国中華人民共和国南部、ネパール東部、フィリピンパラワン島、Calauit島)、ブータンベトナムマレーシアミャンマーラオス[1]

形態

頭胴長(体長)61 - 97センチメートル[4]。尾長56 - 89センチメートルとジャコウネコ科最長種[4]体重9 - 15キログラム[4]。尾は長く筋肉が発達し、先端を物に巻きつけることができる[4]。全身は長い体毛で粗く被われるが、頭部は短い体毛で被われる[4]。耳介後面の体毛が伸長し、耳介の先端から房状の体毛が生えているようにみえる[4]。毛衣は黒く、毛先は灰色や赤褐色[4]。耳介の外縁は白く縁取られる[4]

耳介は小型で、丸みを帯びる[4]。鼻孔の周辺にある露出部(鼻鏡)は大型[4]。歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上顎8本・下顎6 - 8本、大臼歯が上顎2 - 4本、下顎4本の計36 - 40本の歯を持つ[4]。盲腸は小型で、ない個体もいる[4]。爪は短くやや湾曲し、不完全ながら引っ込めることができる[4]

出産直後の幼獣は体重320グラム[4]。乳頭の数は4[4]

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分類

以下の亜種の分類は、Wozencraft(2005)に従う[3]

  • Arctictis binturong binturong (Raffles, 1821)
  • Arctictis binturong albifrons (Cuvier, 1822)
  • Arctictis binturong kerkhoveni Sody, 1936
  • Arctictis binturong mengalensis Wang & Li, 1987
  • Arctictis binturong penicillata Temminck, 1835
  • Arctictis binturong whitei Allen, 1910

生態

単独もしくは小規模な群れを形成して生活する[4]。樹上棲だが、地表に降りたり水中に入ることもある[4]夜行性で、昼間は樹洞などで休む[4]。休む時には尾を体に巻きつけ、頭部を尾の下に入れる[4]

主に果実を食べるが、昆虫鳥類、小型哺乳類も食べる雑食性[4]

繁殖形態は胎生。周年繁殖するが、飼育下では1 - 3月に繁殖することが多いとされる[4]。妊娠期間は84 - 99日[4]。1回に1 - 6頭(主に1 - 3頭。平均2頭。)の幼獣を産む[4]。生後6 - 8週間で固形物も食べることができるようになる[4]。生後2年半で性成熟する[4]

天敵として トラヒョウウンピョウドールアミメニシキヘビがいる。

人間との関係

食用とされたり、薬用になると信じられていることもある[1]。ペットとして飼育されることもある[1]

森林伐採やアブラヤシ用のプランテーションへの転換などが原因の生息地の破壊、狩猟などにより生息数が減少している[1]1989年にインドの個体群が、ワシントン条約附属書IIIに掲載されている[2]

出典

関連項目

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