トップQs
タイムライン
チャット
視点

食肉目

哺乳綱に属する目のひとつ ウィキペディアから

食肉目
Remove ads

食肉目(しょくにくもく、Carnivora)は、哺乳綱に分類される。イヌ科、ネコ科、クマ科などの肉食動物が多く属する。

日本の教科書などではネコ目(ネコもく)とも表記されるが[4]、これは1988年文部省が作った『学術用語集動物学編』において“肉を食べる生物”を意味するCarnivoraを代表的種類に置き換えた呼び方であり、研究者にはあまり使われていない[5]

Remove ads

特徴

本来は捕食者として特化したグループであり、獲物を捕えるのに必要な目、耳、鼻、触毛(ひげ)などの感覚器官と知能がよく発達しており、運動能力も高い[要出典][6]

真獣類のうちで、裂肉歯(肉を裂くためのハサミ状の頬歯)が上顎最遠位小臼歯と下顎第1大臼歯からなるもの(およびその子孫)のグループと定義することもできる。現生の海棲のグループ(いわゆる鰭脚類)では、その食性もあって裂肉歯は失われている。属する殆ど全ての動物が肉食であるが、部分的にはヒグマやツキノワグマなどの雑食性の種も見られ、特にタケを主食とするジャイアントパンダやレッサーパンダなどはほぼ完全な草食性である[要出典]

分類

要約
視点

以下の現生する分類群は、Burgin et al. (2020) に従う[7]。和名は、特に注釈がない限り川田ら (2018) に従う[3]

系統

絶滅科を含む系統樹は以下の通り[11][12][13][14]

食肉目
ネコ亜目
Aeluroidea
ジャコウネコ下目
マングース上科

Lophocyonidae

ハイエナ科 Hyaenidae

Percrocutidae

マングース科 Herpestidae

マダガスカルマングース科 Eupleridae

Herpestoidea

ジャコウネコ科 Viverridae

Viverroidea
 ネコ上科

オビリンサン科 Prionodontidae Spotted linsang

バルボロフェリス科 Barbourofelidae

ネコ科 Felidae Wildcat

Feloidea 

キノボリジャコウネコ科 Nandiniidae Two-spotted palm civet

ニムラブス科 Nimravidae Dinictis

Feliformia
イヌ亜目

アンフィキオン科 Amphicyonidae Ysengrinia americana

Canoidea

イヌ科 Canidae

クマ下目
クマ上科

Hemicyonidae

クマ科 Ursidae

Ursoidea
鰭脚形類
鰭脚類

アシカ科 Otariidae

セイウチ科 Odobenidae

アザラシ科 Phocidae

Pinnipedia

Enaliarctidae

Pinnipedimorpha
イタチ上科

レッサーパンダ科 Ailuridae

スカンク科 Mephitidae

アライグマ科 Procyonidae

イタチ科 Mustelidae European polecat

Musteloidea
Arctoidea
Caniformia
Carnivora


化石種で知られている原始的なグループとして、暁新世から始新世にかけて生息したビベラブス科Viverravidaeやミアキス科Miacidaeなどが挙げられるが、これらをクラウングループとしての本目から除いて食肉形類Carnivoramorphaとしてまとめる説もある[15]。2010年時点で知られている最古の化石記録は、中華人民共和国北アメリカから報告されている古第三紀の前期暁新世ダニアン期)のものである。ミアキス上科英語版に分類される初期の食肉目は種数・個体数ともに少ないグループであったが、後期始新世にネコ型亜目とイヌ型亜目が出現し、多様化を遂げた[16]

Remove ads

出典

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads