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ファルネーゼのアトラス

古代ローマの彫像 ウィキペディアから

ファルネーゼのアトラス
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ファルネーゼのアトラス』(: Atlante Farnese)は150年ごろ(古代ローマ時代)に作られた石像[1]イタリアナポリ国立考古学博物館[3]。世界的な文化遺産として知られる[1][4]

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ファルネーゼのアトラス(ナポリ国立考古学博物館
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背面

ファルネーゼ家ルネサンス期に収集した「ファルネーゼ・コレクション英語版」の一つ。ギリシャ神話の巨神アトラスを描写した大理石彫刻

解説

150年ごろ(アントニヌス朝時代)製作[5]。作者不明。ギリシャ彫刻ローマン・コピー[6]複製は存在せず、世界に一つしかない[5]

高さ2メートル、重さ2トン[1]大理石[1]マントをまとい、膝を曲げ体を屈めながら、両手で天球を支えるアトラスを描写している[5]

アトラスが支える天球には、プトレマイオス天文学理論にもとづく星座黄道十二宮子午線などの浮彫が施されている[5][6]。この天球は、16世紀オランダで作られた「天球儀」のモデルにもなった[5]

1562年アレッサンドロ・ファルネーゼが入手し[5]、『美しい尻のヴィーナス』『ファルネーゼのヘラクレス英語版』などと並ぶ「ファルネーゼ・コレクション英語版」の一つとなった[6]ローマファルネーゼ宮殿の「アトラスの間」に設置された後、1786年ブルボン家の支配下でナポリに移動[5]ナポリ国立考古学博物館が現在所蔵している[5]

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日本との関わり

2025年大阪・関西万博で、イタリアパビリオンの主要展示品として空輸された[3]。日本含むアジア初展示であり[7]、万博の見どころの一つとして、複数メディアで報道され[3][8][7][4][9]SNSでも話題となった[10]

他のパビリオンがAIや映像美を強調する中、イタリアは本作や絵画など「実物」を展示することにこだわった[11]

関連項目

脚注

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