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ファルネーゼのヘラクレス
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『ファルネーゼのヘラクレス』[1][2](伊: Ercole Farnese、英: Farnese Hercules)は、3世紀ごろ[3][4](古代ローマ時代)に作られた大理石彫刻。ギリシャ彫刻のローマン・コピー[2]。

ファルネーゼ家がルネサンス期に収集した「ファルネーゼ・コレクション」の一つ[4]。ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを描写している。
解説

高さ3メートル超[1]。棍棒に体を預けるようにして立つヘラクレスを描写している[1]。
背に回した手には、3つの林檎が握られている[1]。これは「ヘラクレスの12の功業」の一つ「ヘスペリデスの黄金の林檎」を表している[1]。
作者はグリュコン(Glycon)と署名されている[1][3]。前4世紀の著名な彫刻家リュシッポス(またはその周辺人物)の作品の、ローマン・コピーとみなされている[1]。
1540年、ローマのカラカラ浴場跡で発掘された[1]。枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼの所有となり、1550年からパラッツォ・ファルネーゼに設置[1]。『ファルネーゼのアトラス』『美しい尻のヴィーナス』などと並ぶ「ファルネーゼ・コレクション」の一つとなった[4]。
1787年、エリザベッタ・ファルネーゼを介してファルネーゼ家の財産がナポリ王家に相続されると、ナポリに移された[4]。現在はナポリ国立考古学博物館が所蔵している[1][2][4]。
類似品が複数発掘されており、ルーヴル美術館[5]・ウフィツィ美術館[6]などに所蔵されている。近現代のレプリカもある[7]。ホルツィウスなどの絵画にも描かれている[1][8]。
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ギャラリー
- 顔
- ヘンドリック・ホルツィウス画『ファルネーゼのヘラクレス』[1]
関連項目
脚注
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