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フィア・ファクトリー

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フィア・ファクトリー
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フィア・ファクトリー (Fear Factory) は、アメリカ合衆国インダストリアル・メタルバンド

概要 フィア・ファクトリーFear Factory, 基本情報 ...

バンド名の意味は恐怖の工場である。バンド名の略称はFF

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音楽的特徴

スラッシュメタル的なクランチーなギターリフと、正確無比なドラムシンクロするヘヴィメタルに、インダストリアルノイズやスペーシーなシンセパッドサンプリング音を配した楽曲を特徴とする。

ヴォーカルスタイルは、ヴァースではいわゆるデスヴォイス的なハードな歌唱をし、コーラスパートではクリーンヴォイスでニュー・ウェイヴプログレッシブ・ロック的な浮遊感漂うメロディを歌う。

インダストリアルに分類されるが、打ち込み主体のドラム・ビートは無く(リミックスはその限りではない)、基本的に人間のドラマー演奏する。

楽曲歌詞近未来を想起させるものが多く、それも大きな特徴になっている。

略歴

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創始者バートン・C・ベル(Vo) 2015年
  • 1989年に、バートン・C・ベル (Vo)、レイモンド・ヘレーラ (Dr)、ディーノ・カザレス (G) が中心となり結成される。プロデューサーにロス・ロビンソンを迎えアルバム『コンクリート- CONCRETE - 』を製作するがプロデューサーと意見の対立が起こり結局リリースが見送られた(その後、2002年になってリリースが行われた)。
  • 1992年コリン・リチャードソンプロデュースでアルバムのレコーディングが行われ1stアルバム『ソウル・オブ・ア・ニュー・マシーン - SOUL OF A NEW MACHINE - 』でロードランナー・レコードよりデビュー。
  • 1993年、リミックスEP『FEAR IS THE MINDKILLER』を発表し、ダイナモ・オープン・エア・フェスティバルに出演。
  • 1994年アンドルー・シャイブズに代わってクリスチャン・オールド・ウォルバースがベーシストとして加入。
  • 1995年、2ndアルバム『ディマニュファクチャー - DEMANUFACTURE - 』をリリース。
  • 1997年、前作『ディマニュファクチャー』のリミックス・アルバムとして、『リマニュファクチャー 〜クローニング・テクノロジー〜 - REMANUFACTURE 〜CLONING TECHNOLOGY〜 - 』をリリース、全英初登場22位をマーク。
    • 7月、12インチ・アナログ・シングル『THE GABBER MIXIES』を発売。
    • 10月、シングル「Burn」をリリース。
    • 12月、イギリスでのブラック・サバス再結成コンサートのサポート・アクトを務める。
  • 1998年、3rdアルバム『オブソリート - OBSOLETE - 』をリリース。全米77位を記録。
  • 1999年、『オブソリート - OBSOLETE - 』の売り上げ枚数が累計50万枚を突破し、ゴールドディスクに認定される。
  • 2001年、4thアルバム『デジモータル - DIGIMORTAL - 』をリリース。全米32位。
  • 2002年、ディーノ・カザレスと他メンバーとの確執により、解散。
  • 2003年、レアトラック集『ヘイトファイルズ - HATEFILES - 』が発売される。
  • 2004年、クリスチャン・オールド・ウォルバースがギターに転向、バイロン・ストラウドが新ベーシストとして加入し、再結成。同年、復活作となる5thアルバム『アーキタイプ- ARCHETYPE - 』をリリース。
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TRANSGRESSIONツアー (2005年)
  • 2005年、6thアルバム『トランスグレッション- TRANSGRESSION - 』をリリース。
  • 2009年、ニューアルバムを製作中に前に契約していたレーベルと現在契約しているレーベルのどちらかでリリースするかを決めることでトラブルが起き、アルバムの製作が中断してしまう。この間、クリスチャンとレイモンドはスレット・シグナルのボーカルのジョン・ハワードとベーシストのパット・キャヴァナと共にアーキア (Arkaea) というバンドを始動し、2009年7月14日にファースト・アルバムを発売した。皮肉にもこのファースト・アルバムには、本来であればフィア・ファクトリーで演奏される予定であったと思われる曲が含まれている。このプロジェクトの立ち上げやバンド内のトラブルが重なったことで、クリスチャンとレイモンドはバンドを脱退する。バンドは存続の危機に陥ったが、2004年に一度脱退したギタリストのディーノ・カザレスが電撃復帰(バートンとの確執が解消された結果と思われる)。後任ドラマーには、かつてフォビドゥンストラッピング・ヤング・ラッド等の数々のプロジェクトで活動していたジーン・ホグランが加入した。
  • 2010年、7thアルバム『メカナイズ- MECHANIZE - 』をリリース。9月にはメタリカ来日公演のオープニングアクトとして出演した。
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USA.サンフランシスコ公演 (2013年6月)
  • 2012年、ベースのバイロン・ストラウドが脱退し、代わりに元キマイラのマット・デヴリーズが加入。さらに3月にはジーン・ホグランがツアーには参加しないことを表明し、新ドラマーとしてマイク・ヘラーが加入した。ディーノ・カザレスは次作『ジ・インダストリアリスト』のドラム・パートは全曲プログラミングによるものだとFacebookでコメント。
  • 2015年、マット・デヴリーズが脱退し、トニー・カンポスが加入。9thアルバム『ジェネクサス- Genexus - 』をリリース[5]
  • 2020年9月末に、ボーカリストのバートン・C・ベルが脱退[6]。バートンは脱退の原因について、3名のバンドメンバーの法廷闘争に巻き込まれ、経済的に打撃を受けたことを挙げ、信頼できない人間と活動を共にできないと述べている[6]。これに対して、ディーノ・カザレスはベルの脱退について事前に話は無く、そもそもここ1年以上カザレスはベルと連絡を取っていなかったと述べている[7]。また、ベルの主張に反論しつつもベルの決定を尊重するとも述べている[7]
  • 2023年2月、フィア・ファクトリーの楽曲をカバーしている映像をカザレスが見つけたことがきっかけとなり、イタリア出身のミロ・シルベストロが新ボーカルとして加入[8]。同月27日、ミロ加入後の初ライブをアメリカ・オレゴン州ポートランドで開催[9]
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メンバー

現ラインナップ

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ディーノ・カザレス(G) 2016年
身長5フィート 8インチ(約173cm)、メキシコバハ・カリフォルニア州メキシカル出身。
フィア・ファクトリーのオリジナルギタリストでバンド創始者の一人。現在はディヴァイン・ヘレシーというバンドでも活躍中。またロードランナー・ユナイテッドの4人のリーダーの一人に選ばれた。
グラインドコアプロジェクト、BRUJERIA(ブルヘリア)でもギターを弾いているという噂があり、BRUJERIAのメンバー自身も素性は明かさない方針だったが、インタビューであっさり自分が参加していると明かした。
KORNのギタリストのマンキーと並び、7弦ヘヴィメタルギタリストの代表格である。長年に渡ってアイバニーズ社とエンドーズ契約を結んでいる。特に有名な使用ギターは「7弦+リバースヘッド+スルーネック+ブリッジ側にEMG707ピックアップが1個+1ボリューム+ロック式ナット+エッジ・プロブリッジ」という仕様である。2008年からはスルーネック仕様の8弦ギターを製作し、こちらも使用している。
もともとアイバニーズの7弦ギターはディマジオ社のパッシブ・ピックアップだったが、ディーノ自身がアクティブ・ピックアップで有名なEMG社に直接連絡し、当時唯一の7弦ギター用のアクティブピックアップ、EMG707の開発を促した。EMG707の売り上げの数%はディーノに支払われている。
また、ロサンゼルスのニュー・メタル界隈ではゴッドファーザー的な存在で、コール・チェンバーやスパインシャンクのロードランナー・レコード との契約の手助けや、無名時代のスタティック-Xのデモテープを自分たちのショウでかける、フィア・ファクトリーのオープニング・アクトに起用する等サポートしていた。2009年4月からフィア・ファクトリーに復帰。
  • トニー・カンポス (Tony Campos) - ベース (2015- )
現在はスタティック-Xというバンドでも活躍中。、元ソウルフライ
MalignancyとSystem Divideのドラマー。2017年レイヴンのサポート・メンバーを務め、翌年2018年秋より正式加入。

旧メンバー

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バートン・C・ベル(Vo) 2016年
身長6フィート2 1/2インチ(約188cm)、テキサス州ヒューストン出身。
デス声とクリーンなメロディの歌い分けのパイオニア的存在。そのスタイルは当時(1991年 - 1995年頃)としては独創的で、後続のバンドに影響を与えた。
ブラック・サバスのベーシスト、ギーザー・バトラーのバンド、ギーザーに参加しフィア・ファクトリーの知名度上昇に貢献した。
また、スパインシャンクソウルフライスタティック-Xキルゴアミニストリー等の多くのアルバムにゲスト参加している。
全身タトゥーを入れている。
強姦犯にタックルを食らわし、捕まえたことがある。
  • レイモンド・ヘレーラ(Raymond Herrera, 1972年12月18日 - ) - ドラムス (1989-2009)
身長6フィート3インチ(約190cm)、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。
コンピューター・ゲームが趣味で3VOLUTION PRODUCTIONSというゲーム音楽製作会社の社長もやっている。
本人が「リズムマシンのように演奏したい」と言っているように、非常に正確なドラミングを身上とする。ほとんどの場面でギターリフとバスドラムをシンクロさせる。またタムはあまり使わない。
もともとロサンゼルスのレコード店で働いていたが、アナログ盤を扱っていなかったため別のレコード店にナパーム・デス等のアナログ盤を買いに行っていた。そこで働いていたディーノ・カザレスと知り合いフィア・ファクトリーを結成した。
  • クリスチャン・オールド・ウォルバース (Christian Olde Wolbers, 1972年8月5日 - ) - ギター/ベース (1993-2009)
身長5フィート 11インチ(約180cm)、ベルギーアントワープ出身。
ロサンゼルスにバカンスで来ていたところ、バーバイオハザードのメンバーによってディーノ・カザレスに紹介されフィア・ファクトリーに加入する。
フィア・ファクトリー加入前はギタリストだったが、ベーシストに転向。現在はギタリストに戻っている。
ベーシスト時代アイバニーズの5弦ベースを使用しており、その関係で後にアイバニーズからディーノ・カザレスに7弦ギターが贈られた。
現在は主に、ジャクソン社製の7弦ギター(シグネチュアモデル)を使用している。
一時期キリング・ジョークプロングに在籍していた、モヒカンがトレードマークのキーボーディスト。フィア・ファクトリーの正式メンバーになったことは無く、アディショナル・メンバーという扱い。
  • バイロン・ストラウド (Byron Stroud, 1969年2月12日 - ) - ベース (2003-2012)
カナダブリティッシュ・コロンビア州出身。
ストラッピング・ヤング・ラッド等、デヴィン・タウンゼンドのバンドやプロジェクトでベーシストをやっていた。
ジーンと共にZimmer's Holeというバンドでも活動中。
  • ジーン・ホグラン (Eugene "Gene" Victor Hoglan II, 1967年8月31日 - ) - ドラムス (2009-2012)
テキサス州ダラス出身。
ダーク・エンジェルフォビドゥンテスタメントストラッピング・ヤング・ラッドデスの元メンバー。
後にデスやストラッピング・ヤング・ラッドとスラッシュメタルに留まらない活躍も見せている。
2009年4月からフィア・ファクトリーに加入。
バイロンと共にZimmer's Holeというバンドでも活動中。
  • マット・デヴリーズ (Matt DeVries) - ベース (2012-2015)
元Chimairaのメンバーで、リズム・ギターを担当していた。
  • レイナー・ディエゴ (Reynor Diego) - キーボード (1991-1995)
  • アンドルー・シャイヴス (Andrew Shives) - ベース (1991-1994)
  • デイヴ・ジブニー (Dave Gibney) - ベース (1990-1991)
  • アンディ・ロメロ (Andy Romero) - ベース (1991-1992)
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ディスコグラフィ

オリジナルアルバム

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日本語インタビュー

脚注

外部リンク

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