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フィクス (バンド)

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フィクス (バンド)
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フィクス[注釈 1][1]The Fixx)は、1979年に結成されたニュー・ウェイヴロックバンド全米チャートトップ20入りを果たした『ワン・シング・リーズ・トゥ・アナザー英語版』、『セイブド・バイ・ゼロ英語版』、『アーウィ・アーウィ英語版』、『シークレット・セパレーション英語版』などのヒットで知られる。このほかにも『レッド・スカイズ英語版』や『スタンド・オア・フォール英語版』など主に1980年代前半にヒット曲を連発し、『ディーパー・アンド・ディーパー』は1984年の映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のサウンドトラックにも採用された。

概要 フィクスThe Fixx, 基本情報 ...
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来歴

要約
視点

ポートレイツからフィクスへ(1979年 - 1981年)

大学時代の友人であるサイ・カーニン英語版ボーカル)とアダム・ウッズ(ドラムス)が1979年ロンドンで結成し、当初はポートレイツPortraits)と名乗っていた[2]。 追加メンバー募集により、トニー・マクグレイル(ギター)、ラッセル・マッケンジー(ベース)、ルパート・グリーンオール(キーボード)が加入し、ベースは後にチャーリー・バレットに交代した[3]。バンドはアリオラ・レコードから2枚のシングル『Little Women』と『Hazards In The Home』」をリリースした[4]

1980年、マクグレイルの脱退に伴いフィリップ・ランボウのバンドに在籍していたジェイミー・ウェスト・オーラム[注釈 2]を新たなギタリストとして迎え、バンド名をフィクスThe Fix)に変更した[2]。 1981年2月に101 Recordsから初のシングル『Lost Planes』」がリリースされた[3]。この曲は101 Recordsによりライブ版と共に様々なコンピレーション・アルバムに収録されたほか、BBCラジオでもオンエアされた。これにより知名度が上がり、大手のMCAレコードからオファーを受けるに至った[4]。契約に際しMCAは、バンド名(日本語訳の例:注射)がドラッグ常習者を連想させる点を憂慮し変更を提案したが[5]、バンドが難色を示したため綴りを「Fix」から「Fixx」に変更する妥協案で合意した。

大手レーベル期(1982年 - 1991年)

1982年、ファーストアルバム密室英語版』が完成した[3]。このアルバムからはバンド初のヒット曲『スタンド・オア・フォール英語版』と『レッド・スカイズ英語版』が産まれ、アメリカ、イギリス、カナダなどでチャート入りを果たした。レコーディング完了後に脱退したバレットに代わり、ツアー要員としてアルフィー・アギウスが採用された。翌年アギウスはセカンドアルバム『リーチ・ザ・ビーチ英語版』のレコーディングにも参加し、作曲者の一員としてはクレジットされたがバンドの正式メンバーからは外れ、ヘヴィメタルバンド、ファストウェイのツアーに帯同した。

フィクス最大のヒットアルバムとなった『リーチ・ザ・ビーチ』は1984年1月5日アメリカレコード協会によりプラチナディスクに認定された[3]。シングルカットされた『セイブド・バイ・ゼロ英語版』や、『ワン・シング・リーズ・トゥ・アナザー英語版』ではアギウスがベースを担当し、翌年リリースのサードシングル『サイン・オブ・ファイア』では後に正式メンバーとなるダン・K・ブラウンが代演した[3]。 カーニンとウェスト・オーラムはティナ・ターナーのアルバム『プライヴェート・ダンサー』制作に参加し、『ソウル・サバイバー英語版』と『ベター・ビー・グッド・トゥ・ミー』で演奏した[2]

1984年のサードアルバム『ファントムズ英語版』からは『アーウィ・アーウィ英語版[注釈 3]、『サンシャイン・イン・ザ・シェイド』がシングルヒットし、当初『アーウィ・アーウィ』のB面扱いだった『ディーパー・アンド・ディーパー』も後にシングルリリースされた。この曲は映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のサウンドトラックに採用されたのも手伝い[3]、アメリカやカナダのラジオでパワープレイされた。

1985年、バンドは『A Letter to Both Sides』をレコーディングし、映画『フレッチ/殺人方程式』のサウンドトラックに提供した。翌年には4枚目のアルバム『ウォークアバウト英語版』をリリースし、シングル『シークレット・セパレーション英語版』と『ビルト・フォー・ザ・フューチャー』をヒットさせた。1987にはスタジオ作品とライブ音源を収録したコンピレーション・アルバムリアクト英語版』をリリースした。

1989年、スタジオアルバムとしては3年振りとなる『カーム・アニマルズ英語版』がRCAレコードからリリースされた[6]

1991年にはMCAに戻り6枚目のスタジオアルバム『Ink.英語版』をリリースし、『見果てぬ夢』をアメリカ(35位)やカナダ(27位)などでヒットさせた。

マイナーレーベル期 (1992年 - 現在)

1994年ブラウンが脱退したが正式メンバーを補充せずスタジオミュージシャンで代用し、1995年から2000年頃まで主にクリス・テイトがアルバムやツアーでベースを担当した。テイトまたは別のベーシストを加えた5人体制で1998年のアルバム『Elemental英語版』や、翌年のアルバム『1011 Woodland英語版』が制作された。『1011 Woodland』には過去のヒット曲の再録音版やライブ版が収録された。

2002年バンドは、1960年代から1990年代のヒット曲をカバーしたコンピレーション・アルバム『When Pigs Fly (Songs You Never Thought You'd Hear)』に参加し、ナンシー・シナトラの『にくい貴方』を演奏した[7]。このアルバムにはほかにディーヴォビリー・プレストンらが参加した。

2003年リリースされた9枚目のスタジオアルバム『Want That Life英語版』にはベーシストとしてゲイリー・ティブス英語版(元ロキシー・ミュージックヴァイブレーターズ英語版アダム&ジ・アンツ)が参加した[4]

2008年ベースにブラウンが復帰するとバンドは、25周年記念としてCD2枚組のコンピレーション・アルバム『Twenty-fifth Anniversary Anthology英語版』をリリースした。

こうして1980年代のメンバー構成に戻ったフィクスは2012年、アルバム『Beautiful Friction英語版』をリリースしワールドツアーを開始した。

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メンバー

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ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『密室』 - Shuttered Room (1982年、MCA) ※旧邦題『シャタード・ルーム』
  • 『リーチ・ザ・ビーチ』 - Reach the Beach (1983年、MCA)
  • 『ファントムズ』 - Phantoms (1984年、MCA)
  • 『ウォークアバウト』 - Walkabout (1986年、MCA)
  • 『カーム・アニマルズ』 - Calm Animals (1989年、RCA)
  • 『インク』 - Ink (1991年、Impact)
  • Elemental (1998年、CMC International)
  • 1011 Woodland (1999年、CMC International/ Sanctuary)
  • Want That Life (2003年、Rainman)
  • Beautiful Friction (2012年、Kirtland)
  • Every Five Seconds (2022年、BFD/The Orchard)

ライブ・アルバム

  • 『リアクト』 - React (1987年、MCA)
  • In Concert (1996年、King Biscuit Flower Hour)
  • 『リアル・タイム・ストゥッド・スティル』 - Real Time Stood Still (1996年、Repertoire)
  • Live at Rockpalast (2014年、Repertoire)

コンピレーション・アルバム

  • 『ワン・シング〜グレイテスト・ヒッツ』 - Greatest Hits – One Thing Leads to Another (1989年、MCA)
  • Missing Links (1994年、R'n'D)
  • Ultimate Collection (1999年、Hip-O)
  • Elemental + 1011 Woodland (1999年、SPV GmbH)
  • 20th Century Masters – The Millennium Collection: The Best of the Fixx (2000年、MCA)
  • Extended Versions: The Encore Collection (2000年、BMG)
  • 『ハッピー・ランディングス&ロスト・トラックス』 - Happy Landings & Lost Tracks (1996年、Beyond/Rainman)
  • Then and Now (2002年、CMC International)
  • Stage One (2004年、JARC)
  • The Twenty-Fifth Anniversary Anthology (2006年、Rainman)

注釈/脚注

外部リンク

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