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ブタクサ

キク科ブタクサ属の一年草 ウィキペディアから

ブタクサ
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ブタクサ(豚草、学名Ambrosia artemisiifolia)は、キク科ブタクサ属の一年草[4]北米原産で、アフリカ以外の世界各地に帰化分布する。花粉症の主因としても知られる。和名英語の俗名 "Hog-Weed"(豚の草)の直訳に由来する[5]。Rag-Weedとも呼ばれる[6]中国名は、豚草(別名:豬草、瘤果菊、艾葉瘤果菊)[1]

概要 ブタクサ, 分類 ...
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ブタクサの葉
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分布

北アメリカ原産[4][7]

南アメリカヨーロッパアジアオーストラリアの広い範囲に外来種として移入分布している[8]。日本では、明治初期(1880年)に渡来した帰化植物として入り、昭和初期ごろに定着化[9]。現在では害草化して全国の道端や河原などに分布する[9]

特徴

一年生の草本。雌雄同株風媒花。高さは30 - 120センチメートル (cm) [4]。ふつう、全体に軟毛がある[9]は下方では対生し、上方では互生する[9]。細く切れ込んだ2回羽状複葉が多いが、切れ込み方が浅いものもある[9]。葉の質はやわらかく、裂片の先はあまり尖らない[9]

開花時期は夏から秋(7 - 9月頃)[4]頭状花(頭花)[9]雄花は、約2 - 3ミリメートル (mm) の黄色い小花が複数集まった房が細長く連なり、その下に雌花が数個咲く。雄の頭花の総苞片は合着して皿形となり、その中に12 - 16個の筒状花を入れ、雄蕊が5個で離生する[9]。雌の頭花は1つの花からなり、雌蕊以外は退化し、花柱だけが総苞の外に伸び出す[9]

果実は総苞に包まれて偽果となり、長さ3 - 5 mm、中心に長いくちばし状の突起と、その周辺にこぶ状の突起がある[9]

同属のオオブタクサ (A. trifida) は草丈がブタクサより高く、300 cmにも達する[4]。また、葉は掌状で3 - 5裂の切れ込みがあり、葉の形がクワに似ていることから、クワモドキとも呼ばれる[4]

花粉症の原因として知られる[9]。日本国内ではスギヒノキの花粉症が問題視される以前、1960年代後半からアレルゲンとして注目されてきた[10]。秋の花粉症では代表的なアレルゲンであり、アメリカでは全人口の5 - 15%がブタクサ花粉症との統計がある。

外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。

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出典

参考文献

関連項目

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