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ベシャメルソース
フランス料理の基本的なソースのひとつ ウィキペディアから
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ベシャメルソース(仏: sauce béchamel)は、白あるいは黄色いルーを牛乳で溶いて煮詰めた白いソースである[1]。

フランス料理のマザーソースのひとつであり[3]、チーズを加えてモルネーソースを作るなど、他のソースのベースともなる。
日本においてはホワイトソースと同一視されたり、ベシャメルソースの代替品に市販のホワイトソースを推していることもある[4][5]。
作り方
熱した牛乳を攪拌し、小麦粉とバター(バターと小麦粉は1対1)を加熱して混ぜたルーに徐々に加え、濾して仕上げる。また、小麦粉とバターを練り込んだ合わせバターのブール・マニエ (Beurre manié) を、熱した牛乳に加えて泡立てて作ることもできる。ソースの濃さは、牛乳と小麦粉の分量によって調節される。
発祥

ベシャメルソースの発祥にはいくつかの説があり、定かではない。
- イタリアでは、カトリーヌ・ド・メディシスのトスカーナ州出身料理人が発明し、17世紀にイタリアからフランスに伝えたとされている。Sauce Béchamel は、牛乳、子牛のストック(煮出し汁、ブイヨン)と調味料をゆっくりと煮立て、クリームで濃くしたものを濾したものである。
- フィリップ・ド・モルネー (Philippe de Mornay) が、モルネーソース、ソースリヨネーズ、ポルトソース同様に発明した。
- 17世紀の財務官で、ルイ14世の名誉主任執事であるルイ・ド・ベシャメイユ(Louis de Béchameil)・マルキ・ド・ノワンテル(Marquis de Nointel)(1630年 - 1703年)が発明した。
- ルイ14世の宮廷シェフであるフランソワ・ピエール・ラ・ヴァレンヌ(François Pierre La Varenne、1615年 - 1678年)が発明し、当時のルイ・ド・ベシャメイユに敬意を表しソースを名付けた[6]。
このソースの名が最初に使われたのは、ラ・ヴァレンヌ著『フランス料理人(Le Cuisinier Français)』(1651年出版)である。フランス料理の基本として『フランス料理人』は75年間で約30版を重ねた。このソースはブルターニュの行政官マルキス・ド・ベシャメイユの機嫌を取るために名付けられたとされる。多くのシェフはルイ・ソルニエ著『フランス料理総覧』によるオーギュスト・エスコフィエのレシピ、「白いルーを牛乳で溶いて、塩、タマネギにクローブを刺し、20分間調理する」を権威と考える。
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使用
ベシャメルソースをベースに材料を追加して、多くの伝統的なソースが作られる。
- モルネーソース(チーズ)
- オーロラソース(トマトピューレ)
- ナンテュアソース(小エビ、バター、クリーム)
- クリームソース(濃いクリーム)
- マスタードソース(マスタード)
- スービーズソース(タマネギみじん切りのバター炒め)
- チェダーチーズソース(チェダーチーズ、辛口マスタード、ウスターソース)
グラタン、クリームコロッケ、ドリアなどに広く用いられる。日本人にとっては、もっとも馴染みの深いフランス料理のソースと言える。
脚注
参考文献
関連事項
外部リンク
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