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ペルセウス座アルファ星団
ペルセウスの星座の散開星団 ウィキペディアから
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ペルセウス座α星団(ペルセウス座運動星団、Melotte 20、Collinder 39、Per OB3[4]とも)は、ペルセウス座にある散開星団である。黄色超巨星の2等星であるペルセウス座α星(ミルファク)を取り巻くように分布することから、このように呼ばれる。ペルセウス座α星もこの星団のメンバー星である。明るいメンバーとして、ペルセウス座δ星、σ星、ψ星、29番星、30番星、34番星、48番星が挙げられる。
肉眼では、星団がいくつかの青い恒星(多くはB型主系列星)からなる様が観察できる。比較的大きな対象であるため、全体像をとらえるには高い倍率は適さない。双眼鏡での観察に適する。
星団の中心は地球から見てミルファクの北東の方向にある[5]。ヒッパルコス衛星の観測と赤外領域の色-等級ダイアグラムのフィッティングから、星団までの距離は約172 pcであるとされている [2] [3]。星団のサイズは、コア半径 11.4 ± 1.4 光年、[5]半質量半径 18光年、潮汐半径 70.6 ± 8.5 光年である[6]。潮汐半径内には、517もの構成星が識別されている[5]。 星団は明らかな質量分離 (mass segregation) を経ており、端に近づくにつれ構成星の平均質量が減少している[7]。 また、この星団には潮汐テイルの存在の兆候が認められる。これは銀河潮汐力によるものかもしれない[8]。
ペルセウス座α星団の年齢は、約5000万–7000万年であると見積もられている[1] [9]。構成星の平均金属量は太陽に近い値を示している。[5]
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主要な構成星
関連するアソシエーション
カシオペア-おうし座アソシエーション (Cas-Tau) は、天球上100° × 60° の領域にわたって分布する散開したアソシエーションであり、ペルセウス座α星団と関連すると考えられている[11][12]。このアソシエーションはBlaauw (1956) [12]により見いだされたが、Blaauw 以降の研究ではコンタミネーションが指摘され、その存在が疑問視されていた。しかしながら、そののちに行われたヒッパルコス衛星による位置天文学的観測[13]は、Cas-Tauがアソシエーションであることを支持している[11]。
ペルセウス座α星団とCas-Tauの固有運動はよく似ており、約5000万年という年齢も一致している。このことから、両者は同一の起源を有することが支持される[11]。 また、ガイア衛星による観測データから、ペルセウス座α星団はCas-Tauに包まれるように分布しており、Cas-Tauの中核部分を担っていると考えられている[14]。
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関連項目
参考文献
外部リンク
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