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ホンダ・クラリティ フューエル セル

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ホンダ・クラリティ フューエル セル
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クラリティ フューエル セルCLARITY FUEL CELL)は、本田技研工業がかつて、日本、および北米市場で製造・販売していた量産型のセダン燃料電池自動車。なお、日本市場においても2016年3月から2021年9月まで製造・販売されていた[1]

概要 ホンダ・クラリティ フューエル セル ZC4型, 概要 ...

なお、本項では便宜上、プラグインハイブリッドモデルの「クラリティPHEV」、エレクトリックモデル(BEV)の「クラリティ エレクトリック」についても併せて述べる。

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クラリティ フューエル セル

ホンダは1980年代後半からFCVの研究開発を開始し、2002年に「FCX」、2008年には「FCXクラリティ」のリースを行い各種データの収集を行ってきた[2]。これらの豊富な蓄積を活かし、ホンダ初の量産型FCV市販車として発売された[2]

FCスタックのセル出力を従来の1.5倍に向上することで、セルの厚みを20%、数を30%削減し、従来型から33%の小型化を実現[2]。世界で初めてセダンのボンネット内に搭載することで、大人5人がゆったりと乗車できる空間を確保することに成功している[2]

2015年東京モーターショーにFCXクラリティのコンセプトを継ぐ車として発表され[3]、2016年3月10日に発売された[1]。1充填(3分)あたり航続距離750kmを実現している[4]。ホンダがリースをしてきたFCXクラリティより高圧の70MPaの圧縮水素タンクを採用し、トヨタ・MIRAIと共通化を果しており、水素ステーションの設備の共通化に貢献する取組となっている[5]

2019年12月18日、一部改良をした2020年モデルをアメリカで発表[6][7]。車両接近通報装置、寒冷時のシステムの起動性能が改良された[6][7]

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クラリティ PHEV

2017年4月14日から開催されたニューヨーク国際オートショーで、本車のプラグインハイブリッド版である「CLARITY PLUG-IN HYBRID(クラリティ プラグイン ハイブリッド)」を電気自動車の「CLARITY ELECTRIC(クラリティ エレクトリック)」と同時に発表した。[8]

日本では2018年夏から導入する予定であると東京モーターショー2017で発表され[9]、2018年7月19日に「クラリティ PHEV」の車種名で翌20日から発売すると正式に発表された[10]

概要 ホンダ・クラリティPHEV ZC5型, 概要 ...
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クラリティ エレクトリック

2017年4月14日から開催されたニューヨーク国際オートショーで、本車の純電動版である「CLARITY ELECTRIC」を「CLARITY PLUG-IN HYBRID」と同時に発表した。[8]

2017年8月4日からカリフォルニア州オレゴン州でリース販売を開始した[11]。これによって、世界で初めて同一プラットフォームにFCEV、PHEV、BEVという3種類の電動パワートレインを採用した車種となった。

概要 ホンダ・クラリティ エレクトリック, 概要 ...

年表

パワートレインを燃料電池から2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」とバッテリーの組み合わせにしたもので、EV走行距離(充電電力使用時走行距離)は114.6km(ハイブリッド燃費はJC08モードで28.0km/L、WLTCモードで24.2km/L)を実現。また、販売開始に合わせてNCSネットワークの充電器約20,800基が利用できるホンダ独自の充電カードサービス「Honda Charging Service(ホンダ チャージング サービス)」を開始する。タイプ体系は「EX」のみの設定。リース販売形式だったアコードプラグインハイブリッドと異なり、全国のHonda Cars店で一般販売される。
ドアミラーのカラーをルーフカラー(ボディカラーでクリスタルブラック・パール設定時は除く)と同じブラックに、アルミホイールの塗装をグレーメタリックにそれぞれ変更。ガラスは赤外線(IR)カット機能が追加されたほか、低温域での性能が向上された。なお、ボディカラーはブラックのルーフカラーと組み合わせた有料色の2トーン仕様で設定が変更され、赤系は「プレミアムブリリアントガーネット・メタリック」から「プレミアムディープロッソ・パール」に、ホワイトパール系は「ホワイトオーキッド・パール」から「プラチナホワイト・パール」へそれぞれ入れ替えとなった。
  • 2020年6月11日 - 燃料電池車のフューエル セルにおいて、個人向けリースの取り扱いを開始したことが発表された。なお、水素ステーションの設置状況の関係で、取り扱い開始時点では、全国のHonda Carsのうち、26都道府県・35社のみとなる[16]
  • 2021年
    • 6月15日 - 同年12月末の狭山工場の閉鎖に伴い、同年12月末までにフューエル セル、PHEV共に日本仕様車の生産終了が公表された[17]
    • 9月中旬 - フューエル セル、PHEVの各日本仕様車が生産終了。
    • 9月30日 - フューエル セル、PHEVの各日本仕様車が販売終了。前者は同社が日本市場におけるFCVから事実上一度撤退[注 1]する事となり、後者は販売期間が僅か3年2カ月で、同社が2017年9月から2020年8月まで販売していた10代目シビックセダン(日本仕様車)に次ぐ短命な車種となった。
    • 12月 - フューエル セル、PHEVの各北米仕様車が販売終了。名実共にクラリティの商標が消滅した。
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脚注

関連項目

外部リンク

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