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ボブの絵画教室

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ボブの絵画教室』(ボブのかいがきょうしつ、原題:The Joy of Painting)は、アメリカの公共放送PBS1983年から1994年にかけて放送されたテレビ番組

概要 ボブの絵画教室 The Joy of Painting, 出演者 ...

概要

画家ボブ・ロスがホスト役となり、30分の収録時間内で視聴者に向けて描画のレクチャーをしながら1枚の油絵風景画[注 1])を完成させるという趣向の番組。同じくPBSで1974年から1982年にかけて放送されていた画家のビル・アレクサンダー英語版をホストとする番組『The Magic of Oil Painting』のフォーマットを踏襲した後継番組で、新番組開始前の1982年には、アレクサンダーがボブにを渡すという内容のCMが流された[1]日本では、海外制作のテレビ番組を扱うNHK BS1の番組枠『エンジョイライフ』の中で1990年代に放送され[2]声優石井隆夫がボブの声の吹き替えを担当している[3]

描画法として、油分の多い絵の具を事前にキャンバスに下塗りしておくという、いわゆる「ボブ・ロス画法」を用いている。描画開始直後は筆を適当に動かしているだけのように見えるが、みるみるうちに全体像が見え始め、最終的に短時間で描いたとは思えない芸術的な絵が完成するというのが番組の見どころとなっており、加えて、ボブのソフトな語り口やアフロヘアーヒゲという親しみやすいキャラクターも人気を博した[4]。日本の吹き替え版では、番組内でボブがたびたび発言する「簡単でしょう?」などのフレーズが印象的な言葉として挙げられている[4]

2015年より、ボブ・ロスの公式YouTubeチャンネルで番組が順次公開され、現在は全話が公開されている(#外部リンク参照)。また、Twitchなどのサイトでも配信が行われ[3]DVDも発売されている[4]

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エピソード一覧

要約
視点

各シーズンは13話ずつで構成されている。一部のエピソードでは、ボブの息子のスティーヴ・ロスをはじめとするゲストが出演したり、ボブが飼っているリスなどの動物が登場したりすることがある。

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備考

  • 番組内のボブの発言を基にした「ね、簡単でしょ?」というフレーズは、高度な技術のことをさも簡単なことのように言う、という意味のネット用語として用いられることがある[5]
  • 2006年、ゲーム開発会社のAGFRAG Entertainmentは当番組をWii用ソフトとしてゲーム化すると発表したが[6]、結局発売に至らなかった[7]
  • 当番組内でのボブの話し声や描画時のさまざまな音は、その心地よさからASMRのコンテンツとして扱われ人気となっている[8][9]
  • 2018年公開の映画『デッドプール2』のPVは当番組のフォーマットをパロディにしており、主人公のキャラクター・デッドプールがボブのような姿に扮して絵を描いている[10]
  • グッズ製造会社のNECA英語版は、当番組を再現できるアクションフィギュアを2019年に発表した[7]
  • ボブの作品は生前には一般展示が行われなかったが、2019年に初の個展が開催され、番組内で描かれた24作品が展示された[11]
  • イギリスの公共放送BBCでは、2020年、当時の新型コロナウイルス感染症パンデミックにより屋内に隔離されている人々に休息を与えるという目的で当番組の放送を開始した[12]
  • 2020年に販売されたトレーディングカードゲームマジック:ザ・ギャザリング」の限定セット「Happy Little Gathering」のカード(土地カード)には、当番組でボブが描いた風景画が用いられている[13]
  • 2023年公開の映画『カールの絵画教室英語版』は当番組をオマージュした内容で、オーウェン・ウィルソン演じる主人公のカールが自身の絵画教室番組を若手に奪われ、その立場を取り戻そうと奮闘するというコメディ作品となっている[14]
  • 番組のシーズン1第1回で描かれた絵画「A Walk in the Woods」はボランティアが所有していたが、2023年にアートギャラリー「Modern Artifact」が買い取ったのちに985万ドルで売りに出された[15]

脚注

外部リンク

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