ポルトガル領セイロン

ポルトガル領セイロン（ポルトガルりょうセイロン、ポルトガル語: Ceilão Português、英語: Portuguese Ceylon）は、1505年から1658年までスリランカに存在したポルトガルの植民地である。首都はスリランカ西海岸のコロンボにおかれた。

ポルトガル領セイロン

Ceilão Português (ポルトガル語)
Portuguese Ceylon (英語)

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1505年 - 1658年

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（国旗）	（国章）

ポルトガル領セイロンの最大領域

公用語	ポルトガル語、シンハラ語、タミル語
首都	コロンボ
総督 1594年 - 1594年 ペドロ・ロペス・デ・ソーサ（英語版） 1656年 - 1658年 アントニオ・デ・アマラル・デ・メネーゼス（英語版） 変遷 コーッテ王国との接触 1505年8月15日 滅亡 1658年1月14日
通貨	Portuguese Tanga (TCP)

歴史

ポルトガルがスリランカにおいて最初に接触したのは西海岸のコーッテ王国であった。ポルトガル領セイロンはコーッテ王国を乗っ取りつつ、周辺のシンハラ人の王国を征服する形で確立されていき、1565年には行政の中心もコーッテ王国の首都コーッテからポルトガル領のコロンボへと移動した。また1619年には北部にあったタミル人のジャフナ王国も滅ぼしている。ポルトガルの統治下では、シンハラ人・タミル人に対してキリスト教が布教されたため軋轢を生んだ。そのためもあってかスリランカ人の8%はキリスト教徒である。

最終的にこれらの人々は当時ポルトガルと対立関係にあったオランダへと支援を求め、オランダは内陸のキャンディ王国と同盟を結んだ。オランダ・ポルトガル戦争（英語版）において、オランダはアジア各地のポルトガル領を攻撃、1658年にはコロンボが陥落し、最終的にポルトガルはスリランカにおける領土をオランダに割譲することとなった。ポルトガルの統治が終わっても150年に渡る統治の影響は色濃く残り、今日においてもスリランカにはポルトガル文化の要素が残されている。

参考文献

• Portuguese History in Ceylon
• C. Gaston Pereira, Kandy fights the Portuguese. Sri Lanka: Vijitha Yapa Publications, July 2007. ISBN 978-955-1266-77-6
• Channa Wicremasekera, Kandy at War. Sri Lanka: Vijitha Yapa Publications, 2004. ISBN 955-8095-52-4
• Michael Roberts, Sinhala Consciousness in the Kandyan Period. Sri Lanka: Vijitha Yapa Publications, 2004. ISBN 955-8095-31-1
• Abeysinghe, Tikiri (2005). Jaffna under the Portuguese. Colombo: Stamford Lake. p. 66. OCLC 75481767
• Kunarasa, K (2003). The Jaffna Dynasty. Johor Bahru: Dynasty of Jaffna King’s Historical Society. p. 122. ISBN 955-8455-00-8
• Gnanaprakasar, Swamy (2003). A Critical History of Jaffna (review of Yalpana Vaipava Malai（英語版）). New Delhi: Asian Educational Services. p. 122. ISBN 81-206-1686-3

関連項目

• ポルトガル海上帝国
• ポルトガル領インド
• オランダ領セイロン
• イギリス領セイロン
• スリランカの歴史上の国の一覧

外部リンク

• かしゃぐら通信 - スリランカの歴史 - ウェイバックマシン（2013年4月6日アーカイブ分）