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マシアカサウルス

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マシアカサウルス
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マシアカサウルス学名Masiakasaurus)は、約7000万年前から約6600万年前にかけて[3]マダガスカル島に棲息していた竜盤目獣脚亜目ノアサウルス科英語版恐竜[4]

概要 マシアカサウルス, 地質時代 ...
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頭骨(フィールド自然史博物館所蔵)
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ホロタイプ標本 UA 8680[2]を始めとする標本群に基づくスカルダイアグラム
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本種とヒトの大きさの比較
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[上]M. knopfleri の全身復元骨格(ロイヤルオンタリオ博物館所蔵)
[下]M. knopfleri の骨格図。
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往時のマダガスカルの生態復元図。手前の小さな2頭の恐竜がマシアカサウルス。
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ラペトサウルスの死骸を漁るマシアカサウルス
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マダガスカル島およびその他の陸地の年代別の配置と、マダガスカルの動物相の変遷。

マハジャンガ州の中央部にあるマハジャンガ盆地 (Mahajanga Basin) のベリヴォトラ村〈Berivotra〉近郊[5]マエヴァラーノ累層英語版から産出する。食性は肉食性、特に魚食性[信頼性要検証]

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名称

属名 Masiakasaurus(マシアカサウルス)の "Masiaka" は、現地語であるマダガスカル語で "vicious(悪意ある、危険な、獰猛な)[注 1]" を意味する "masiaka(マシーアカ)"[6]から採っている[7][3]。"saurus" は、「トカゲ」を意味する古代ギリシア語普通名詞 "σαῦρος(サウロス)" に由来する分類学新ラテン語名詞接尾辞 "-saurus(サウルス)" [8]である。

種小名 knopfleri([ラテン語発音準拠]クノプフレーリー、クノフレーリー、[長音省略形]クノプフレリ、クノフレリ、[由来名準拠]ノップラーイー、[ちゃんぽん読み]ノップレリ、[英語読み音写]ノップフレアーイー[3])は、イギリスロックバンドであるダイアー・ストレイツギタリストヴォーカリストなどとして有名で大英帝国勲章受章者でもある Mark Knopflerマーク・ノップラー)の名から採られている[7][3]

これは、古生物学者スコット・D・サンプソンらが現場の採石場で本種の化石の発見に繋がる発掘調査に励んでいた際、ノップラーの音楽[注 2]を聴きながら作業していた時に本種の骨格化石を発見しており、他の音楽を聴いていた時には何も発見できなかったという事実にちなんでの献名である[3]。ノップラーはイギリスの日刊タブロイド紙ザ・サン』のインタビューの中で、「私は本当に嬉しい。これは非常に特別な名誉だ。」「(私が)恐竜だというのは確かに適切な見立てだが、少しも悪質ではないことを(このインタビューを通じて)報告できて嬉しい。」と語っている[3]

惡龍

中国語圏の分類学では、「悪意ある恐竜」「凶暴な恐竜」などといった語意をもつ Masiakasaurus を「惡龍」と漢訳し、knopfleri には "Mr. Knopfler" の漢訳名である「諾弗勒氏」の省略形「諾氏」を当てている。このことから、Masiakasaurus knopfleri は「諾氏惡龍簡体字: 诺氏恶龙)」と綴る。また、「諾弗勒惡龍簡体字: 诺弗勒恶龙)」という異表記も見られる。

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分類

系統分類

サンプソンら(サンプソン、カッラーノ、フォースター)による2001年の最初の記述では、本種はラエヴィスクス英語版ノアサウルスの間に系統分類されるべきアベリサウルス上科英語版の1と位置付けられた (Sampson et al. 2001) [4]2002年に、カッラーノら(カッラーノ、サンプソン、フォースター)は、本種をラエヴィスクスおよびノアサウルスと共にノアサウルス科英語版に配置し直した (Carrano et al. 2002) [10]。カッラーノらは、本種の知見を加えたアベリサウルス上科の系統発生分析を行い、以下のように更新したクラドグラムを発表した。

アベリサウルス上科  

アベリサウルス科   [注 3]

ノアサウルス科  

Laevisuchus ラエヴィスクス

Deltadromeus デルタドロメウス

エラフロサウルス亜科

Limusaurus リムサウルス

CCG 20011

Elaphrosaurus エラフロサウルス

ノアサウルス亜科

Velocisaurus ヴェロキサウルス

Noasaurus ノアサウルス

Masiakasaurus マシアカサウルス

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特徴

全長は約 5 - 6 ft(約1.5 - 1.8 m[3]。推定体重は約 80 lb(約36.3 kg[3]ジャーマン・シェパード・ドッグ程度の大きさという説明がされる[3]こともある。

下顎骨の先端が下方に反り返っており、それに合わせて前方の歯が前に突き出している。前方の歯は小さな物を咥えるのに向く曲がった形であり、などの小さな動物を捕食していたと考えられる[信頼性要検証]。後方の歯は多くの肉食恐竜と同じようなタイプである[信頼性要検証]

マシアカサウルスの棲息環境では、中型獣脚類マジュンガサウルス(全長約8m)を頂点捕食者とする生態ピラミッドが形成されていたと考えられる[要出典]

関係者

主要な研究者
  • Scott D. Sampson (Scott Donald Sampson)(スコット・D・サンプソン英語版、スコット・ドナルド・サンプソン)
(1961- )  カナダ人古生物学者、科学コミュニケーター。2001年に本種を記載(筆頭著者)。学名の命名者[3]。記載当時からユタ自然史博物館英語版所属[1][3]カリフォルニア科学アカデミー会員(事務局長)。
  • Matthew T. Carrano(マシュー・T・カッラーノ)
(1961- )  カナダ人。古生物学者。2001年に本種を記載(共著者)。スミソニアン博物館所属。
アメリカ人。古生物学者、分類学者。2001年に本種を記載(共著者)。ジョージ・ワシントン大学教授。
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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