マフディー・アル＝マシャート

マフディー・アル＝マシャート（アラビア語: مهدي المشاط、1986年 - ）は、イエメンの政治家。フーシ派における最高政策指導機関である最高政治評議会の行政官（議長）を務めている^[2]。

マフディー・アル＝マシャート
مهدي المشاط
最高政治評議会議長
現職
就任 2018年4月25日 ラシャード・アル＝アリーミー大統領（英語版）は異議があるとしている (大統領指導評議会議（英語版）)
首相	アブドゥルアズィーズ・ビン・ハブトゥール（英語版） アハマド・ガーレブ・アッ＝ラフウィ（英語版）
代理官	カーセム・ラボーザ サーデク・アミーン・アブー・ラアス（英語版）
前任者	サーレハ・アリ・アッ＝サンマード（英語版）
個人情報
生誕	1986年 北イエメン サアダ県 Ould Nouar
兵役経験
所属国	フーシ
最終階級	陸軍元帥[1]
戦闘	イエメン内戦 (2015年-)
表 話 編 歴

生涯

イエメン・アラブ共和国時代のサアダ県ハイダン地区Ould Nouarで生まれる。若い頃からフーシ派の指導者の一人であるアブドルマリク・フーシと面識があり、2004年からはザイド派運動の中心人物になる。フーシとは蜜月な関係にあるとされ、2014年以降はアル＝マシャートはフーシ派事務所の長、スポークスマン、国連との和平交渉の代表などを歴任していた^[3][4][5]。

2013年11月、サアダのダンマジ（英語版）への攻撃に参加。2016年5月からは最高政治評議会議員となり、その言動からタカ派代表と呼ばれた。2016年9月には中国当局との会談に参加した^[6]。

2018年4月19日、サーレハ・アリ・アッ＝サンマード（英語版）の暗殺後、最高政治評議会議長に就任^[5]。その後、イエメン北部での分離主義運動を扇動しているとされ、フーシ派全体でこの運動に加担している^[7]。

2021年7月、最高政治評議会はアル＝マシャートの任期をさらに3期延長した^[8]。2022年半ばに国連が仲介し実現した、2016年以来初となる2ヶ月間の全国的な停戦について、アル＝マシャートは停戦期間の延長に反対しないと宣言したが、一方でその条件は「十分なものではない」と批判した^[9]。

2023年4月、サナアの群衆事故（英語版）を調査する委員会を設置すると発表^[10]。また4月には、サウジアラビアの代表団と会談した^[11][12][13]。その後オマーンの仲介によって再度の停戦合意が図られるも、7月に失敗に終わった^[14][15]。