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マルサ・マトルーフ

エジプトの都市 ウィキペディアから

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マルサ・マトルーフ(Mersa Matruh)は、エジプトの港湾都市。地中海に面し、マトルーフ県の県都である。アレクサンドリアから西に240km、エジプトとリビアの国境近くにあるサルームからは東に222㎞の地点に存在する。ナイルデルタからリビア国境に向かう幹線道路上に位置し、また西の砂漠にあるシワ・オアシスや南の砂漠にあるバハレイヤ・オアシスへの幹線道路が分岐している。古代エジプトからアレクサンドロス大王の統治期にかけては、この町はアムニアの名で知られていた。その後、プトレマイオス朝並びにビザンツ帝国統治期にはParaitonion (Παραιτόνιον)、ローマ帝国期にはParaetoniumの名で呼ばれていた。

概要 マルサ・マトルーフ مرسى مطروح, 国 ...

マルサ・マトルーフは有名な観光地であり、ヨーロッパ人やカイロ市民が休暇を過ごすリゾート地となっている。こうした観光客はマルサ・マトルーフ空港からやってくる。この町は柔らかい白い砂浜と穏やかな透明な水を観光の目玉としている。海岸は沖合にある軽船舶が通行可能な小さな開口部を備えた岩礁が天然の防波堤となっており、外海から保護されている。

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歴史

この都市は古代エジプト時代に小さな漁村として始まり、紀元前1200年ごろのラムセス2世時代の寺院の遺跡が存在している。アレクサンドロス大王の時代にはアムニアと名付けられた。プトレマイオス朝期にはParaitonionと呼ばれていた。ローマ帝国がエジプトを占領するとこの地はParaetoniumと呼ばれるようになり、エジプトの作物を船積してローマへと送る貿易港として繁栄した。第二次世界大戦中は、イギリス軍のBaggush Boxが市の東に建設された。1936年2月にFukaからの鉄道線の延長が完了してから[1]、マルサ・マトルーフはエル・アラメインを通過する単線鉄道のターミナルとなった。

気候

要約
視点

ケッペンの気候区分においてはマルサ・マトルーフは砂漠気候、そのなかでも高温砂漠気候(BWh)に属するが、北に広がる地中海から吹く風はエジプト北海岸の他都市と同様に気温を適度に和らげ、夏に適度な暑さをもたらし、冬には適度な降雨をもたらす。冬季には凍雨が降ることもよくある。全般に夏は暑く乾燥しているが、冬は雨または曇りの日が多い。

マルサ・マトルーフおよびポート・サイドはエジプト国内の都市やリゾートの中でもっとも夏の気温が涼しいものの、他の北部海岸の都市に比べて大幅に気温が低いというわけではない。しかしマルサ・マトルーフはじめラファ、アレクサンドリア、アブキールロゼッタ、Baltim、Kafr el-Dawwarといった北部海岸の都市はエジプトにおいて最も降雨量の多い都市となっている。

さらに見る マルサ・マトルーフの気候, 月 ...

別のデータでは、より多くの降水量と安定した気温を示している。

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さらに見る Jan, Feb ...
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脚注

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