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ムナグロ

鳥の種類 ウィキペディアから

ムナグロ
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ムナグロ胸黒、英名Pacific Golden Plover、学名:Pluvialis fulva)は、チドリ目チドリ科に分類される鳥類の一種である。

概要 ムナグロ, 保全状況評価 ...
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Pluvialis fulva
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分布

シベリアアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアオーストラリアインドアフリカ東部などへの渡りをおこない越冬する[3]

日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来する。本州の中部以南の地域では、越冬する個体もある。南西諸島小笠原諸島では、普通に越冬している。

形態

全長は約24 cm[3]翼開長は約60 cm[4]。雌雄同色[4]。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがある。背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっている。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色である。嘴は黒色。足は灰色みをおびた黒色である。

幼鳥は成鳥の冬羽と似ているが、全体に黄褐色みが強く翼の下面が白っぽい。

生態

繁殖期は極地のツンドラに生息し、6-8月に繁殖する。つがいで生活し、縄張りを持つ。巣は地上に作り、産卵数は普通4卵である。

食性は主に動物食で、昆虫類甲殻類などを捕食する。草原や田圃で植物の種子をついばむこともある。

渡りの時期や越冬時には、水田草原干潟河原河口などに生息する[3]。体型の似ているダイゼンと比べると、やや乾いた環境を好む傾向がある。特に、越冬地では干潟や河原よりも、畑や公園の芝生などの方でよく観察されている。

飛翔しながら「ピョピョー」「キビョー」などの声で鳴く。

種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本の以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[5]

  • 絶滅危惧II類 - 東京都(区部、北多摩、南多摩、西多摩)[6]
  • 準絶滅危惧種 - 京都府(春秋に旅鳥として飛来し、近年減少している。)[7]
  • 準絶滅危惧 - 大阪府[8]
  • 一般保護生物(D) - 千葉県(環境省の準絶滅危惧種に相当。)[9]
  • 減少種 - 神奈川県(非繁殖期)[10]

脚注

参考文献

関連項目

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