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ムーサイオス
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ムーサイオス(古希: Μουσαῖος Mousaios 英: Musaeus)は、ギリシア神話の人物[5]。オルペウスと並ぶ伝説的詩人[6]。オルペウス教やエレウシースの秘儀と関わる[6]。

人物
オルペウスと同様、神話と歴史のはざまにおり[10][8]、「ホメーロス以前の詩人」にあたる[11][1][2]。
人物像は曖昧である[6][7]。オルペウスの弟子とも、師とも、単なる模倣者とも、息子とも言われる[6]。あるいは、エウモルポス(エレウシースの秘儀の創始者)とセレーネー(月の女神)の息子[6][2]、エウモルポスの父[6]、アンティオペーモスの息子[6]、リノスの息子[2]、リノスの弟子にして愛人[2]、などとも言われる。出身地はトラキアともエレウシースとも言われる[6]。
ニュンペーたちに育てられた[2]、ボレアースから飛行能力を授かった[8]、アッティカにエレウシースの秘儀を導入した[2]、予言や治病もおこなった(アポローン的特徴)[6]、などとも言われる。
『オルペウス教のアルゴナウティカ』は、オルペウスが弟子ムーサイオスのため作ったという建前になっている[12]。
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著作
オルペウスと同様、著作が仮託された。『託宣集』『神統記』『デーメーテール讃歌』、エウモルポス宛ての『忠告(ヒュポテーカイ)』などの著作があり、断片が『ソクラテス以前哲学者断片集』にまとめられている[4]。
オルペウスやムーサイオスの仮託著作は、古典期アテーナイで祈祷師などにより流布されていた[5][3][9]。プラトーン『国家』などにその様子がうかがえる[5][3]。オノマクリトスがムーサイオスの著作を偽作または収集したとも言われる[13]。
脚注
参考文献
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