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ユンボ

掘削用建設機械の呼称のひとつ ウィキペディアから

ユンボ
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ユンボ (yumbo) は、一般にはバックホウ油圧ショベルパワーショベルなどと呼ばれる掘削建設機械の呼称のひとつで、日本においてはレンタルのニッケン登録商標(商標登録第2086745号[1])である。

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住友建機油圧ショベル(ユンボ)SH 200 バケット容量0.8m3(旧JIS 0.7m3)

「油圧ショベル」は 1990年代に入ってから、これらの統一名称として「社団法人日本建設機械工業会」によって定められたものである。

歴史と概略

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新三菱重工Y35ユンボ

yumboはもともとフランス・シカム(SICAM社、現・ユンボ)の製品呼称である。1882年1914年イギリスで、また1914年アメリカ合衆国で創られた初期の油圧式ショベルを経て、現在の形式の元となる油圧ショベルは1940年代後半にはイタリアフランス、米国でほぼ同年代に創られた。

1948年プロトタイプを数台造ったが資金難に陥ったイタリアの兄弟(Carlo and Mario Bruneri [2][3])から仏SICAM社が1954年特許を得て、同年Yumboと銘打ったS25型を造り、1960年代始めに米国(Drott社)、スペイン(TUSA社)、日本(三菱)、英国(Priestman社)にライセンス供与を行った[4]

SICAMと技術提携した新三菱重工 (現・三菱重工業) が、1961年に代表機種のY35を初めて国産化した際にも「ユンボ」の名称で発売したものである[5][注釈 1]。同商品の性能のよさもあり、その名称が油圧ショベルの代名詞として浸透した。このため、早くから油圧ショベルを利用してきた土木建設業界では「ユンボ」の名称が「油圧ショベル」の代名詞として使われている場合が多い[6][7]

なお、現在同事業を継承しているキャタピラージャパンに「ユンボ」と名付けた商品はない。従って、ユンボ社とかつての新三菱重工業、キャタピラー三菱製以外には「ユンボ」という商品は存在しない。

日本では油圧ショベルの呼称として、本来商品名である「ユンボ」が一般名詞化して普及した理由の一つとして、スポーツ新聞等の「三行広告」求人欄で多く使われたことが挙げられる。「油圧ショベルオペレータ募集」を指す、「ユンボオペ募集」は決まり文句となっている。

三行広告は文字通り元来3行であり、限られた文字数で内容を端的に表す必要がある。「油圧ショベル」なら6文字必要だが、「ユンボ」なら3文字で済む。求人広告はその道を専門とする者がわかればよく、また響きの良い「ユンボ」という言葉の語感からも多用された。

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脚注

関連項目

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