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ロックンロール・オールナイト

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ロックンロール・オールナイト」 (英語: Rock and Roll All Nite) は、アメリカ合衆国のロックバンド、キッスの楽曲。1975年3月19日にリリースされた3枚目のスタジオ・アルバム『地獄への接吻』の収録曲。同年4月にシングル・カットされた。さらに翌年発表されたライヴ・アルバム『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』に収録されたライヴ・バージョンが大ヒットした。

概要 「ロックンロール・オールナイト」, キッス の シングル ...

キッスの象徴ともいえる代表曲で、コンサートのほとんどを締めくくってきた。

2008年、VH1が選んだ「最も偉大なハードロック・ソング」の16位に選出[1]

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解説

1974年10月、2枚目のアルバム『地獄のさけび』の発表に合わせて始まった"Hotter Than Hell Tour"でロサンゼルスに滞在中、ジーン・シモンズポール・スタンレーによって書かれた。本曲はスレイドの「クレイジー・ママ」にインスパイアされ[2]、スタンレーがコーラス部分、シモンズがヴァース部分を書き、未完成のままお蔵入りした曲"Drive Me Wild"からパーツを流用して完成させた。

同ツアーが1975年2月に終了すると、カサブランカ・レコードの社長ニール・ボガートはメンバーに対し、チャートアクションで苦戦する『地獄のさけび』に代わる新作を速やかにレコーディングするよう要請した。彼はキッスには「ロックンロール賛歌」のようなレパートリーが必要だと考えていた。

メンバーとボガートは、コーラス部分のレコーディングの際、キッスのロードクルー、居合わせたスタジオ・ミュージシャン、ピーター・クリスの妻など大人数のエキストラを連れ込み、歌と手拍子で曲を盛り上げさせた。ロード・クルーの何人かはジャケットのジッパーを上げ下げして効果音にした[3]

1975年3月19日、本曲を収録した3枚目のアルバム『地獄への接吻』が発表された。

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パーソネル

  • ジーン・シモンズ - リード・ヴォーカル、ベース
  • エース・フレーリー - ギター、コーラス
  • ポール・スタンレー - リズム・ギター、コーラス
  • ピーター・クリス - ドラムス

チャート・アクション

1975年4月2日、同じく『地獄への接吻』の収録曲「ゲッタウェイ」をB面収録曲にしてシングル・カットされ[4]ビルボードシングルチャートにおいてそれまでの自己最高であった「キッシン・タイム[5]の79位を抜いて57位まで上がった。

ライヴでの演奏

要約
視点
概要 「ロックンロール・オールナイト(ライヴ)」, キッス の シングル ...

『地獄への接吻』の発表に合わせて1975年3月に始まった"Dressed to Kill Tour"ではアンコールに演奏された。同年10月に発表されたライヴ・アルバム『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』からシングル・カットされたライヴ・バージョン[6][注釈 1]が12位まで上昇し、キッスがヒットチャートのTop20に送り込んだ初のシングルとなった[7]

『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』の発表に合わせて1975年9月に始まった"Alive! Tour"の途中から、本曲の最後にスタンレーがギターを破壊するようになった。

1980年代に始まったノーメイク時代にも本編の最後やアンコールに演奏され、『アライヴ3』(1993年)にも収録されている。1996年には『キッス・アンプラグド』からシングル・カットされたアコースティック・ライヴ・バージョンがビルボードのメインストリーム・チャート(Hot Mainstream Rock Tracks)で13位まで上昇した[8]

2002年ソルトレークシティオリンピックの閉会式では、エース・フレーリーが脱退する前の最後の演奏として披露された。

オリジナルとの違い

  • オリジナルにはギター・ソロはないが、"Dressed to Kill Tour"からは16小節にわたるギター・ソロが挿入されるようになった[注釈 2]
  • オリジナルのエンディングはフェイド・アウト処理されているが、"Dressed to Kill Tour"からは多くの場合、シングルB面に収録された「ゲッタウェイ」のエンディング部分のフレーズをつなげて曲を終わらせる。
  • オリジナルと『地獄の狂獣』ではイントロはドラムのフロアの連打からスタートするが、『アライヴ3』ではハイハットのカウントからスタートする。
  • オリジナルと『地獄の狂獣』ともサビは4回繰り返し×3であるのに対し、『アライヴ3』では1回目のサビは2回繰り返すだけですぐ2コーラス目に入るため、1回目のサビにはドラムのビートだけをバックにした部分がない。
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収録アルバム

  • 地獄への接吻』 - オリジナル
  • 地獄の狂獣 キッス・ライヴ』 - ライヴ
  • ダブル・プラチナム』 - オリジナル
  • キッス・キラーズ』 - ライヴ
  • グレイテスト・キッス』 - オリジナル(リミックス)
  • アライヴ3』 - ライヴ
  • キッス・アンプラグド』 - Kiss Unplugged – ライヴ(アコースティック・ヴァージョン)
  • You Wanted the Best, You Got the Best!! - ライヴ
  • グレイテストKISS』 - ライヴ
  • The Box Set - オリジナル&ライヴ
  • The Very Best of Kiss - ライヴ
  • アライヴIV~地獄の交響曲』 - ライヴ(メルボルン交響楽団との共演)
  • The Best of Kiss: The Millennium Collection - ライヴ
  • 『KISS・ゴールド』 - ライヴ
  • Kiss Chronicles - オリジナル
  • Kiss Alive! 1975-2000 box set - ライヴ(シングル・エディット・ヴァージョン)
  • Kiss Alive 35
  • 『地獄烈伝 〜ニュー・レコーディング・ベスト〜』 - ニュー・レコーディング
  • ライヴ・バージョンのギター・ソロとコーラス部分が、アルバム『地獄の軍団』(1976年)に収録された「デトロイト・ロック・シティ(Detroit Rock City)」の冒頭のドライブの音声箇所で使用された[注釈 3]
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カバー・バージョン

脚注

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