ロング・アフター・ダーク

『ロング・アフター・ダーク』（Long After Dark）は、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが1982年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。

『ロング・アフター・ダーク』
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ の スタジオ・アルバム
リリース	1982年11月2日
録音	カリフォルニア州ハリウッド レコード・プラント・スタジオ、ウォーリー・ハイダーズ・スタジオ、クリスタル・スタジオ[1] カリフォルニア州カノガパーク ランボ・レコーダーズ[1]
ジャンル	ロック、ロックンロール
時間	37分29秒
レーベル	バックストリート・レコード（英語版）/MCAレコード
プロデュース	トム・ペティ、ジミー・アイオヴィーン
専門評論家によるレビュー
AllMusic [2]
チャート最高順位
9位（アメリカ[3]） 20位（スウェーデン[4]） 25位（ニュージーランド[5]） 45位（イギリス[6]） 50位（ドイツ・2024年[7]） 86位（スイス・2024年[8]）
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ アルバム 年表
ハード・プロミス (1981年) ロング・アフター・ダーク (1982年) サザン・アクセンツ (1985年)

背景

オリジナル・ベーシストのロン・ブレアの脱退に伴い、デル・シャノンのアルバム『Drop Down and Get Me』（プロデュースはトム・ペティによる）に参加したハウィー・エプスタインが後任に迎えられた^[9]。ただし、ブレアは本作収録曲「ビトウィーン・トゥー・ワールズ」のレコーディングには参加している^[1]。

本作制作時のアウトテイク「ネヴァー・ビー・ユー」は、ザ・ハートブレイカーズによる録音は2024年まで未発表だったが^[10]、映画『ストリート・オブ・ファイヤー』（1984年）のサウンドトラックでマリア・マッキーによるカヴァーが使用され、1985年にはロザンヌ・キャッシュ（英語版）によるカヴァーが『ビルボード』のカントリー・チャートで1位を獲得した^[11]。

反響・評価

アメリカのBillboard 200では9位に達し、自身3作目の全米トップ10アルバムとなった^[3]。ニュージーランドでは前2作ほどの大ヒットとならず、合計4週トップ50入りし、最高25位に終わった^[5]。

Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「残念ながら、ペティは『ロング・アフター・ダーク』で不調に陥った」「"You Got Lucky"は名曲で、"Change of Heart"も以前の作品の高みに匹敵するが、その他の曲は、貶すほどではない穴埋め曲でしかない」と評している^[2]。

収録曲

特記なき楽曲はトム・ペティ作。

1. ワン・ストーリー・タウン "A One Story Town" – 3:03
2. ユー・ゴット・ラッキー "You Got Lucky" (Tom Petty, Mike Campbell) – 3:31
3. デリヴァー・ミー "Deliver Me" – 3:25
4. チェンジ・オブ・ハート "Change of Heart" – 3:17
5. ファインディング・アウト "Finding Out" (T. Petty, M. Campbell) – 3:33
6. ウィ・スタンド・ア・チャンス "We Stand a Chance" – 3:35
7. ストレイト・イントゥ・ダークネス "Straight into Darkness" – 3:46
8. セイム・オールド・ユー "The Same Old You" (T. Petty, M. Campbell) – 3:30
9. ビトウィーン・トゥー・ワールズ "Between Two Worlds" (T. Petty, M. Campbell) – 5:12
10. ウェイステッド・ライフ "A Wasted Life" – 4:31

2024年デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク

2. 4. 5. 9. 10. 11. 12.は未発表音源^[10]。

1. ストーリーズ・ウィ・クッド・テル（フレンチTV） "Stories We Could Tell (French TV)" (John Sebastian) – 3:37
2. ネヴァー・ビー・ユー "Never Be You" (T. Petty, Benmont Tench) – 3:55
3. ターニング・ポイント（オリジナル・ドラムス・ヴァージョン） "Turning Point (Original Drums Version)" – 3:02
4. ドント・メイク・ミー・ウォーク・ザ・ライン "Don't Make Me Walk the Line" – 3:18
5. ファインディング・アウト（フレンチTV） "Finding Out (French TV)" (T. Petty, M. Campbell) – 4:04
6. ハートブレイカーズ・ビーチ・パーティ（エクステンデッド・ヴァージョン） "Heartbreakers Beach Party (Extended Version)" – 2:51
7. キーピング・ミー・アライヴ（フレンチTV） "Keeping Me Alive (French TV)" – 3:21
8. ストレイト・イントゥ・ダークネス（フレンチTV） "Straight into Darkness (French TV)" – 4:26
9. ウェイズ・トゥ・ビー・ウィキッド（デンヴァー・セッションズ） "Ways to Be Wicked (Denver Sessions)" (T. Petty, M. Campbell) – 3:17
10. ビトウィーン・トゥー・ワールズ（フレンチTV） "Between Two Worlds (French TV)" (T. Petty, M. Campbell) – 3:50
11. ワン・オン・ワン "One on One" (T. Petty, M. Campbell) – 3:42
12. ワイルド・シング "Wild Thing" (Chip Taylor) – 3:54

参加ミュージシャン

• トム・ペティ - ボーカル、ギター
• マイク・キャンベル - ギター、オルガン
• ベンモント・テンチ - キーボード、バッキング・ボーカル
• ハウィー・エプスタイン - ベース、バッキング・ボーカル
• スタン・リンチ - ドラムス、バッキング・ボーカル

アディショナル・ミュージシャン

• ロン・ブレア - ベース(on #9)
• フィル・ジョーンズ - パーカッション
• クレイグ・ハリス - シンセサイザー・プログラミング(on #2)、ヴォコーダー・プログラミング(on #6)