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不和の林檎
ギリシア神話の出来事 ウィキペディアから
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不和の林檎(ふわのりんご、古希: μῆλον τῆς Ἔριδος、古代ギリシア語ラテン翻字: mē̃lon tē̃s Éridos、英: Apple of Discord)は、ギリシア神話において、トロイア戦争の発端とされる事件である。

アイアコスの子・ペーレウスと海の女神・テティスの結婚式には全ての神々が招かれた中、ただ一柱、不和と争いを司る女神・エリスは招待されなかった[1][2]。彼女は怒り、宴会の席に「最も美しい女神に(古希: καλλίστῃ)」という文字が書かれた黄金の林檎を投げ入れた[1]。ゼウスの妻・ヘーラー、戦いと知恵の女神・アテーナー、愛と美の女神・アプロディーテーは、それぞれ自分が一番美しい容貌の持ち主であるとして、この林檎を得るために争った[2]。その後の出来事はパリスの審判を参照。
この事から、「不和の林檎」という言葉は、論争の要点や、小さな出来事が大事になることを表す言葉となった[3]。
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派生的用法
この事から、ギリシア神話のエリスと同一視されるローマ神話の女神はディスコルディア(ラテン語: Discordia)と呼ばれる。また、ドイツ語及びオランダ語では、この語は英語よりもより口語的に使用され、ドイツ語では「Zankapfel(口論の-林檎)」、あるいは「Erisapfel(エリスの林檎)」、オランダ語では「twistappel(争いの林檎)」と呼ばれる。
バルセロナの行政区・アシャンプラでは、スペイン語で「La manzana de la discordia(カタルーニャ語: L'illa de la discòrdia)」と呼ばれる一角がある。「"manzana"(マンサナ)」は、スペイン語で「林檎」と「街の一区画」の両方を表す同綴異義語である。モダニズム建築の4つの建造物(アントニ・ガウディのカサ・バトリョ、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーのカサ・リェオ・モレラ、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクのカサ・アマトリェール、エンリック・サグニエールのカサ・ムリェラス)があることから、「不和の区画」を意味するこの名が付けられた[4]。
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参考文献
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脚注
関連項目
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