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世界の終わりの魔法使い
西島大介の漫画 ウィキペディアから
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『世界の終わりの魔法使い』(せかいのおわりのまほうつかい)は、西島大介による日本の漫画作品。略称は「せかまほ」[1]。キャッチコピーは「魔法なんて信じない。でも、君は信じる。」。
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概要
要約
視点
2005年に河出書房新社より描き下ろしで発行された[2]第一部『世界の終わりの魔法使い』は、元々一巻完結の読みきり作品だったが、シリーズ化が決まり、1000年前のアンとムギの出会いを描いた『世界の終わりの魔法使いII 恋におちた悪魔』が2006年に刊行された。
シリーズ第三作『世界の終わりの魔法使いIII 影の子どもたち』を入稿後、原稿の一部67ページが出版社によって紛失という出来事が発生。これらの経緯は太田出版の雑誌『本人(hon-nin)』に掲載された後、評論家の大谷能生による論考を加えて『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』として2009年に単行本にまとめられた。2020年4月15日には『魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版』が電子書籍として配信された[3]。
第三作は原稿紛失により描き直しが行われており、紛失前の原稿は2009年11月に刊行された単行本とは内容が異なっている[4]。2010年4月29日から5月9日にかけて、渋谷のアパレルショップ「galaxxxy in Hi-Fi」で開催された西島の展示会「世界の終わりのgalaxxxy」では、改変前の貴重なコピー原稿が展示された[4]。
この三部作でアンとムギの物語は完結となっているが、新シリーズ『世界の終わりの魔法使いIV 小さな王子さま』(以下第四部)が『モーニング・ツー』(講談社)で2007年5号から2008年9号まで連載[5][6][7]され、2012年に単行本が発売された[8][7]。幼いノロ王子ことテオドールを主人公とした物語で、これまで出た作品の中では最も過去の話となっている。
未定ではあるが、シリーズとしては九部作の構想があり、第一部から第三部はシリーズの真ん中に位置するという。第四部から第六部はノロ王子の三部作、そして第七部から第九部はアンの娘の三部作になる予定だという[9]。
2013年11月に発売されたグラフィックデザイン誌・『月刊MdN』12月号の表紙を本作の描き下ろしイラストが飾った[10]。
2014年5月3日より、ヴィレッジヴァンガードの一部店舗やWEBサイトにて、本作のグッズが販売された[11]。
文化庁による「令和元年度 国内クリエイター創作支援プログラム」の一環として、新作『世界の終わりの魔法使い 5 呪われし者たち(仮)』の制作が決定[12]。
2019年11月24日に私家版『世界の終わりの魔法使い5』第一話を同人誌にて発表[13]した後、2019年12月11日[14]から2021年5月16日[15]まで残りの回と私家版『世界の終わりの魔法使い6』がpixivFANBOXにて連載。2020年3月に行われたイベントでは、私家版『世界の終わり魔法使い5』が販売された[16]。
2020年3月6日には完全版の第一部から第三部までが作者の個人出版レーベル・島島から電子書籍で販売された[17]。2020年11月から、駒草出版より完全版の刊行を開始[18]。
2021年12月、10年ぶりの新作として第五部『巨神と星への旅』が発売[19]。同作は第四部から開始された「新3部作」の真ん中に位置するストーリーとなっている[19]。
2022年3月24日に第六部『孤独なたたかい』が発売され、シリーズが完結している[20]。
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あらすじ
1000年前の『魔法大戦』の影響で人々が魔法を使えるようになった世界。
唯一魔法を使えない少年ムギはある日、科学の力で飛ぼうとするも失敗し、魔王のお城に激突し、周辺の森に落ちてしまう。
そこで怪物トロルに襲われるが、そこでムギを救ったのは、謎の魔法使いの少女サン・フェアリー・アンだった。
登場人物
声優はオーディオドラマ版に出演のキャスト。
主要人物
魔法星団
- テオドール・ノロ
- 第二部から登場。第四部の主人公で第二王子。旧王族の血を引く魔法使い。禁じられた魔法『影』を使い、王国を再建しようとする。
- アンに思いを寄せるが振られる。
- ネズ
- 第二部から登場。トガリミミ族の孤児。テオドールの義理の妹でアンのライバル。
- 1000年後に魔法星団の将軍になる。
- クリム
- 第二部から登場。アンの友達。1000年後に大魔導士になる。泣き虫な性格。
- クリスパン・ノロ
- IVに登場。テオドールの兄で第一王子。
- ノロ国王
- 魔法星団を統べるトガリミミ族の王。テオドールとクリスパンの父親。
- 大魔道士さま
- 第二部から登場。魔法星団を率いるおじいさん。
- 未来視
- 予言者の一族。老いた姿で生まれ、成長するにつれ若返っていく。
発達した科学団
- ア゛ーくん
- 科学団のエースパイロット。第一部に登場したムギの同級生3人組のうちの一人の影のオリジナルと思われる。
時のない世界
魔物たち
書誌情報
単行本
- 西島大介、河出書房新社→講談社〈九龍コミックス→KCピース〉[注 2]、全4巻
- 『世界の終わりの魔法使い』2005年2月28日発行、ISBN 4-309-72846-4
- 『世界の終わりの魔法使いII 恋におちた悪魔』2006年9月30日発行、ISBN 4-309-72848-0
- 『世界の終わりの魔法使いIII 影の子どもたち』2009年11月30日発行(11月20日発売[21])、ISBN 978-4-309-72849-0
- 『世界の終わりの魔法使いIV 小さな王子さま』2012年1月23日発売[8][7]、ISBN 978-4-06-376118-4
完全版
- 西島大介 『世界の終わりの魔法使い 完全版』 駒草出版、全6巻
- 「すべての始まり」2020年11月30日発売[18]、ISBN 978-4-909646-34-7
- 「恋におちた悪魔」2021年3月1日発売[22]、ISBN 978-4-909646-36-1
- 「影の子どもたち」2021年6月2日発売[23]、ISBN 978-4-909646-40-8
- 「小さな王子さま」2021年9月3日発売[24]、ISBN 978-4-909646-45-3
- 「巨神と星への旅」2021年12月6日発売[19]、ISBN 978-4-909646-48-4
- 「孤独なたたかい」2022年3月24日発売[20]、ISBN 978-4-909646-51-4
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ラジオドラマ
2013年7月22日から26日にNHK-FMの『青春アドベンチャー』内で放送[1][25]。
2018年2月26日から3月2日に本作のラジオドラマが再放送されることを記念して、西島が記念イラストを描き下ろした[26]。
スタッフ
出演
影の魔法と魔物たち
2020年3月には本作をボードゲーム化した『影の魔法と魔物たち』が発表され[27]、10月9日に通信販売にて正式に発売された[28]。
オーディオブック
2021年3月18日には第一部の完全版『すべての始まり』がオーディオブック化され、Audibleとaudiobook.jpにて配信された[29]。
原画展
2022年4月13日より、東京都の青山ブックセンター本店内のギャラリースペースにて、本作の展覧会「世界の終わりの原画展 2005-2022」を開催[30]。
脚注
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