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二十世紀電氣目録

結城弘による日本のライトノベル ウィキペディアから

二十世紀電氣目録
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二十世紀電氣目録』(にじっせいきでんきもくろく)は、結城弘による日本ライトノベル。イラストは池田和美、美術・背景は長谷百香が担当[1]2018年8月10日京都アニメーションKAエスマ文庫より刊行された[1]。第8回京都アニメーション大賞長編小説部門奨励賞受賞作であり、この年唯一の受賞作でもある[2]

概要 二十世紀電氣目録, 小説 ...

同年7月27日に京都アニメーションより本作の文庫本の発売とテレビアニメ化が発表された[3]が、アニメはそれから8年後の2026年に放送される予定である(詳細は後節)。

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あらすじ

20世紀初頭、西洋文化と電気技術が浸透し始めた明治40年(1907年)の京都伏見。信心深い百川稲子は神仏を否定する坂本喜八と出会う。稲子に父親の決めた縁談が持ち上がるが、喜八は稲子と逃亡。結婚を止めるため、二人は喜八が幼い頃書き記し、兄の清六が持ち出した奇書『電氣目録』探しに出る[4]

登場人物

坂本 喜八(さかもと きはち)
本作の男性主人公。15歳。電気をこよなく愛し、幼少期に電気の発明品の予言書『電氣目録』を著した。これからは電気の時代だと信じて止まず、神仏を否定する。実家は大津にある寺だが、その否定から寺の住職を務める父と喧嘩をしたことで家出をし、現在は叔父が営む京都の蓬莱仏具店で働いている。
百川 稲子(ももかわ いなこ)
本作の女性主人公。15歳。京都の酒造りである百川酒造の次女。活発だがどんくさい。失敗を父に叱責されることも多い。多才な姉との比較から、自分への悲観と同時にその容姿への憧れを抱いている。神仏を信じて止まず、何か悩みがあるとよく神社へと足を運ぶ。
百川 規子(ももかわ のりこ)
稲子の姉。20歳。百川酒造の長女。妹の稲子とは対照的に何でもこなし、その容姿も稲子の憧れ。婚約者に幼馴染の陸がいるが、よく諍いをしてしまう。
陸 健吾(くが けんご)
規子の婚約者。24歳。規子とは犬猿の仲であり、結婚も保留中。稲子との仲は良好。
坂本 清六(さかもと せいろく)
喜八の兄。喜八に似る神仏への疑りがある。喜八が電気に興味を持ったのは清六によるものである。
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用語

『電氣目録』
主人公の喜八が幼少期に著した、未来に発明されるであろう電気の発明品を妄想した予言書。かつて喜八の父に燃やされそうになっていたところを、兄の清六が預かることとなり、以後行方が分からなくなっていた。

既刊一覧

  • 結城弘(著) / 池田和美(イラスト) 『二十世紀電氣目録』 KAエスマ文庫〈京都アニメーション〉、2018年8月10日発売[5]ISBN 978-4-907064-88-4

テレビアニメ

京都アニメーション2018年7月にテレビアニメ化を発表し[3]、同年8月9日に15秒と30秒のCM2種を公開した[6]が、2019年7月に起きた京都アニメーション放火事件の影響で先延ばしとなっていた。2025年10月25日の第7回京都アニメーション感謝イベント『私たちは、いま!! ―京アニのセカイ展―』においてPVが公開され、『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』のタイトルで2026年におけるテレビアニメ放送が発表された[7][8]

ライトノベル版とは異なり、電気技術ではなく蒸気機関だけが発達した架空の日本が舞台となっている[8]

スタッフ

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脚注

関連項目

外部リンク

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