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会意
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会意(かいい)とは、六書の一つで、複数の要素を組み合わせて新たな意味を構成する造字法である。
概要
後漢・許慎『説文解字・叙』の説明では、「比類合誼,以見指撝,“武”、“信”是也」と説明されている。互いに関連のある複数の文字要素を並べ合わせ、それを結合することで新しい意味を示すことと解釈される。[1]
この方法で作られた漢字を「会意字」あるいは「会意文字」と呼ぶ。『説文解字・叙』では「武」や「信」がその例であるとされている。「武」は「戈」と「止」を合わせた文字で「戦闘を止めることが本当の“武”である」こと、「信」は「人」と「言」を合わせた文字で「人の言葉には信用があるべき」ことを意味している[注釈 1]。[1][2]
しかしほとんどの会意字は、斧で木を断つ様子を象った「析」や人が屋内で寝る姿を象った「宿」のように、各偏旁の形そのものを結合させて対象の事柄を描画したものであり、象形によるものと大差はない。『説文解字・叙』の例示のような「2つの意味を組み合わせることで別の意味を表現」するタイプの会意字は漢以前にはあまり多くなく、むしろ『説文解字』より後、文字の形が図画性を失い抽象化が進んだ近代に作られた会意字にしばしば見られる特徴である。[3][4]
一方、六書のもとの定義から離れて現代の漢字研究の観点で言えば、指事や会意による字を象形字と区別することがあまり有用でないか曖昧となる場面がある。ゆえに近年提案されているより現実的な漢字の造字法や構造原理の分類では、象形・指事・会意をひとまとめとし、それらを区別するとしても下位区分として扱うものが多い。[5][6]
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脚注
参考文献
関連項目
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