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免疫増強薬
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免疫増強薬(めんえきぞうきょうやく、英: Immunostimulant)は、免疫作用・免疫応答を増強・賦活させる物質(薬剤や栄養素)の事を指す。免疫賦活薬(めんえきふかつやく)ともいう。T細胞の増殖や、マクロファージの活性を増強する。代表的なものに顆粒球マクロファージコロニー刺激因子がある。
分類
免疫増強薬は大きく2種類に分けられる[1]。
- 特異的免疫増強薬:ワクチンや特定の抗原提示などで、抗原特異性な免疫応答を誘導する。
- 非特異的免疫増強薬:抗原の特異性とは無関係に作用し、他の抗原に対する免疫反応を増強したり、抗原の特異性を持たない免疫系の構成要素を刺激したりするもので、アジュバントや非特異的免疫賦活剤などがある。
非特異的免疫増強物質
内因性物質の中には、非特異的な免疫増強物質が多い。例えば、女性ホルモンは、適応免疫反応[2]と自然免疫反応の両方を刺激する事が知られている[3][4][5][6]。エリテマトーデスのような自己免疫疾患は、女性に多く、その発症はしばしば思春期に一致する。また、プロラクチン、成長ホルモン、ビタミンD等、他のホルモンも免疫系を制御していると考えられる[7][8]
デオキシコール酸(DCA)は、非特異的免疫系の免疫賦活剤として[9][10][11]、その主役であるマクロファージを活性化すると指摘する論文がある。これらの文献によると、体内に十分な量のDCAがあれば、非特異的免疫系の免疫反応が良好になるとされている。
その他にも様々な製品の販売業者や、カイロプラクター、ホメオパシー信者、鍼灸師などの代替医療従事者が、免疫系を刺激したり、「高める」ことができると主張しているが、一般的には意味のある説明や効果の証拠はない[12]。
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関連項目
全般
内因性免疫増強物質
- デオキシコール酸:マクロファージ刺激物質
合成免疫増強薬
- イミキモドおよびレシキモド:Toll様受容体7を介して免疫細胞を活性化する。
- イノシンプラノベクス:T細胞を活性化する。
参考資料
外部リンク
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