トップQs
タイムライン
チャット
視点

六円定理

ウィキペディアから

六円定理
Remove ads

幾何学で、六円定理(ろくえんていり、英語: six circles theorem)は、三角形と6つのに関する定理である[1]ABCについてAB,BC接するO1をつくる。O1,BC,CAに接する円O2O2,CA,ABに接する円O3と、循環的にO6まで定義したとき、O6O1は接する(chainが閉じる)[2][3][4]。この定理は1974年以降に発見された。2016年、円が三角形の内部にある場合だけでなく、外部にもある場合、6円以上の連鎖になることが発見された[5]

Thumb
最初の円の半径を変えた六円定理の例。右下は、最初の円が内接円になっている。

三角形の辺を円弧に変えたもの(円弧三角形)でも同様の定理がなりたつ(九円定理[2][6]。また多角形へも一般化されている(その場合周期が異なる)[5]

円の半径

要約
視点
Thumb

半周長が1であるA1A2A3について、線分AiAi-1, AiAi+1Ci-1,Ci+1に接する円をCiとする(A4=A1)。また、Aiと、その対辺と内接円の接点の距離をaiとして

とする。すると

を得る。このとき内接円の半径rについて

が成り立つ。Ci-1AiAi-1, AiAi+1の接点と、Aiの距離をxiとして

とすると、

が成り立つ[7]。このことと円の中心が角の二等分線上にあることから、円の半径を求めることができる。また、計算していくと、

が分かるので、連鎖が6であることが分かる。

Remove ads

証明

要約
視点
Thumb
s=1とした場合。

C1C2がそれぞれD1,D2で接しているとする。また、Ciの半径をriとすると、

また、三角形と比の定理英語版より

なので

である。これを用いれば

を得る。この式をcosφ2について解くと

となる。0<φ2<π/2に注意すれば

となる。よって、円の半径の項で見たようにこの式を循環的に使えば、証明される[7]

Remove ads

特別な場合

要約
視点

内接円

Thumb

最初の円を内接円にすると、奇数回目の操作で得られる円は常に内接円となる。特に

が成り立つので、

が従う。これは1814年の算額の書物や1781年の西洋算法でも示されている[8][9]。他に1730年、1817年のThe Ladies' Diary英語版にも書かれている。

The Ladies' Diaryでは以下の形で紹介されている[10]

マルファッティの円

Thumb

4つ目の円と1つ目の円を一致させると円の周期は3になりマルファッティの円となる。特に

が従う。

Remove ads

出典

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads