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北アナトリア断層

トルコにある断層 ウィキペディアから

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北アナトリア断層(きたアナトリアだんそう、トルコ語Kuzey Anadolu Fay Hattı)とは、約1000 kmにわたってトルコ北部を東西に貫くトランスフォーム断層である。その動き方から、より詳しくは「右横ずれ断層」に分類される。地球規模で見ても特に活動が活発な活断層の1つとして知られる。

概要

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アナトリア半島と
北アナトリア断層(黄線)

プレートテクトニクス理論の考え方および、GPSのデータを基にした観測では、ヨーロッパから東アジアまでを覆う巨大なユーラシアプレートと、アナトリア半島(小アジア)を覆う小さなアナトリアプレートの境界に存在するトランスフォーム断層が、北アナトリア断層である[1]。両プレートのずれを反映しており、断層の北側は東に、南側は西に動き続けている。

北アナトリア断層はイスタンブールに最も近い場所で、南に約20 kmしか離れていない。またイズミットエルズィンジャンでは街の真下に、この断層が走っていると考えられており、防災上重要な断層である。この断層では過去に多数の大地震が起きたものの、総延長が約1000 kmと非常に長い北アナトリア断層全体が同時に動いた地震は、知られていない。基本的には、数年に1回程度の頻度で、少しずつ震源域が、この断層に沿って移動しつつ、大地震を発生させてきた。

北アナトリア断層は、エルズィンジャン付近で北西アナトリア断層と接する。また、アルメニアとトルコの国境付近で東アナトリア断層と接する。トルコ中部のチョルム県付近ではAlaca断層と接し、北西部のサカリヤ県付近ではGeyve断層と接する。

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活動記録

要約
視点
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北アナトリア断層で過去に発生した地震の経過図

過去に北アナトリア断層で発生した大地震のうち、記録に残っている地震は以下の通りである。

※表記は左から順に「発生年月日」「震源・被害地域」「マグニチュード」。

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脚注

出典

関連項目

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