反応度制御圧縮着火

反応度制御圧縮着火（はんのうどせいぎょあっしゅくちゃっか、英: Reactivity controlled compression ignition、略称: RCCI）は、ウィスコンシン大学マディソン校エンジン研究センターのRolf Reitzの研究グループによって開発された内燃機関の一形態である^[1]。

RCCI燃焼の間^[2]、よく混合された低反応性燃焼および酸化剤（通常は空気）は圧縮されるが、事故発火には達しない。その後、まだ圧縮行程の間に、高反応性燃料が噴射され、低および高反応性燃料の局所混合気が形成される。最後に、高反応性燃料の噴射によって全燃料混合気がピストンの上死点近傍で着火される。RCCI燃焼過程は2つの異なる燃料を必要とする。低反応性燃料は吸入行程時に低圧で吸気ポートへ噴射される。高反応性燃料は圧縮行程の最後に高圧でシリンダー内へ噴射される。オットーエンジンに特徴的なスロットルは必要ない。圧縮着火を利用すること、さらにスロットル制御が欠如しているため、RCCIはディーゼル過程にかなり似ている。二重燃焼RCCIは、従来のディーゼル燃焼と比較して、NOxや煤の排出量が極めて少なく、熱効率も高い^[3]。

RCCIの特許は、ウィスコンシン大学マディソン校のウィスコンシン同窓会研究財団（英語版）（WARF）が管理している^[4]。