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国鉄タサ5400形貨車

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国鉄タサ5400形貨車(こくてつタサ5400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要 基本情報, 車種 ...
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概要

本形式は、液化プロパン専用の20 t積タンク車として1960年昭和35年)8月16日から1963年(昭和38年)6月19日にかけて356両(タサ5400 - タサ5497、タサ15400 - タサ15642、タサ15648 - タサ15662)が三菱重工業日立製作所川崎車輛日本車輌製造富士重工業富士車輌汽車製造の7社にて製作された。なお、タサ5498 - タサ5499、タサ15643 - タサ15647は最初から空番である。用途記号表記は特殊標記符号「オ」(全長 16 m 以上)を前置し「タサ」と標記する。

本形式のほか、液化プロパンを専用種別とする形式には、タム7100形(104両)の1形式のみが存在した。1963年(昭和38年)2月4日に専用種別の名称変更が行われ、LPガス(最高使用圧力16.7 kg/cm2)専用となった。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃(G)23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)が標記された。専用種別の「LPガス」と化成品分類番号の「燃」は赤色で標記されている。さらに、タンク体右側形式番号上には「連結注意」が標記された。

落成時の所有者は、セントラル石油瓦斯丸善海運昭和石油瓦斯ゼネラル瓦斯北海酸素出光興産日本石油輸送東邦アセチレン丸紅飯田日本石油瓦斯日通液化ガス大洋プロパン瓦斯三菱液化瓦斯三菱化成工業日商亜細亜石油三角石油瓦斯岩谷産業の18社であった。

ドームレス直円筒型のタンク体は、ボイラー鋼板(SB46B、現在のSB450)製で荷役方式はタンク上部にある弁からの上入れ、上出し式である。

塗色はねずみ色1号であり、全長は17,880 mm、全幅は2,420 mm、全高は3,859 mm、台車中心間距離は13,700 mm、実容積は45.5 m3 - 45.7 m3、自重は31.3 t - 32.3 t、換算両数は積車5.0、空車3.0、最高運転速度は75 km/h、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1982年(昭和57年)9月30日に最後まで在籍した1両(タサ15607)が廃車となり、同時に形式消滅となった。

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参考文献

  • Rail Magazine』 2002年9月号 - 2003年4月号 Vol.228 - Vol.235 ネコ・パブリッシング
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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