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国鉄タム8400形貨車
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国鉄タム8400形貨車(こくてつタム8400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同一の専用種別であるタキ10400形についても本項目で解説する。
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タム8400形
タム8400形は、アセトアルデヒド専用の15t 積二軸貨車である。
1964年(昭和39年)3月13日に2両(タム8400 - タム8401)が日立製作所にて製作された。
本形式の他にアセトアルデヒドを専用種別とする形式は、タキ6850形、タキ9250形、タキ10400形(後述)、タキ11250形の4形式である。
所有者は、倉敷レイヨン(現・クラレ)でありその常備駅は羽越本線の中条駅であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。
タンク体は普通鋼製の直胴タイプで、キセ(外板)付きドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、液出管による上出し式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は9,100mm、全幅は2,528mm、全高は3,821mm、軸距は5,100mm、実容積は19.1m3、自重は11.4t、換算両数は積車2.0、空車1.2であり、最高運転速度は75km/h、車軸は12t長軸であった。
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タキ10400形
本形式は、アセトアルデヒド専用の30t 積タンク車として1968年(昭和43年)1月29日に1両(タキ10400)のみが日立製作所にて製作された。
所有者は、倉敷レイヨン(現・クラレ)でありその常備駅は羽越本線の中条駅であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。
35系に属するタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製のキセ(外板)付きドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、液出管による上出し式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は12,300mm、全幅は2,720mm、全高は3,880mm、台車中心間距離は8,500mm、実容積は37.9m3、自重は18.8t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1983年(昭和58年)9月8日にタム8400形2両と一緒に廃車となり、同時に形式消滅となった。車齢15年と短命な形式であった。
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参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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