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国際インターネット保存コンソーシアム

各国の国立図書館等の加盟する機関。インターネット情報の収集・保存・提供を進めて利用を呼びかけ、さまざまな課題解決に取り組むため協働する組織。 ウィキペディアから

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国際インターネット保存コンソーシアム(こくさいインターネットほぞんコンソーシアム、International Internet Preservation Consortium; IIPC) [3]とは、ウェブアーカイブを主としてインターネット情報を収集・保存・提供し、係る技術・運用課題の解決や取り組みの普及を図る、各国立図書館などの国際協同機関[4][5]である。

概要 略称, 設立 ...
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概要

2003年にフランス国立図書館 (BnF)、アメリカ議会図書館 (LC)、インターネットアーカイブ (IA) など欧米言語圏の国立図書館11機関とアーカイブサービスの合計12機関が協同で設立した[6]。当初は新規加盟を認めなかったが2007年以降は各国の図書館公文書館博物館など文化財保存機関や研究機関の新規加盟が認められ[6]、加盟機関は2012年が46[6]、2018年が56である[7]。日本の国立国会図書館は2008年4月に加盟した[6]

組織

協定に定める組織[8]は、加盟機関の全代表者による総会 (General Assembly) を年に1回開催する。加盟機関のうち数機関の代表者で構成される運営委員会 (Steering Committee) は運営方針などを決定し、運営委員会が委員互選で選出した議長(Chair:任期1年)は総会、運営委員会を総理する。運営委員会は少なくとも年に2回開催し、1,議長の選出、プログラム担当役員 (Program officer)、連絡担当役員 (Communications officer)、監査役 (Treasure) の任命。2,新規加盟申請の検討と承認。3,戦略的計画、年間計画の策定。などを討議・決定する。プログラム担当役員 (Program officer) は協同プロジェクト、連絡担当役員 (Communications officer) は加盟機関のコミュニケーション、監査役 (Treasure) は組織の財務、それぞれの管理責任を持ち任期は3年である[9]。各加盟機関が参加する、収集 (Harvesting)、提供 (Access)、保存 (Preservation) 、3つのワーキンググループが協同プロジェクトを推進する[10]

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プロジェクトと成果

ウェブアーカイブ技術の開発[11]
収集ロボットHeritrix[12]、選択的ウェブアーカイブツールWeb Curator Tool[13]、全文検索エンジンNutchWAX[14]、提供用インターフェースWayback[15]などを開発している。
規格の策定
ウェブアーカイブの保存フォーマットとして国際標準化機構 (ISO) へ提案したWeb ARChive (WARC) は、2009年5月に正式規格として制定された[16][17]
その他
ロスアラモス国立研究所らが開発を推進する、各機関のウェブアーカイブ間の相互運用性を高めるメメント・プロジェクト英語版、に協力[18]など、加盟機関や類縁機関の技術開発に協力している。

参加組織

2016年現在[19]

国立図書館

地域図書館

  • カタルーニャ図書館英語版
  • ケベック州立図書館・文書館英語版

非営利財団・図書館

大学・研究所

国立公文書館

プロバイダ

  • Hanzo Archives Limited (イギリス)
  • Organisation Information Archivierung (OIA) (ドイツ)
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脚注

外部リンク

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