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埼玉県立図書館

埼玉県の公共図書館 ウィキペディアから

埼玉県立図書館
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埼玉県立図書館(さいたまけんりつとしょかん)は、埼玉県が設立している図書館の総称で、熊谷市熊谷図書館久喜市久喜図書館の2つとさいたま市浦和区熊谷図書館浦和分室が設置されている。2003年3月末までは川越市川越図書館が、2015年3月末まではさいたま市浦和区に浦和図書館が設置されていた。

概要 埼玉県立図書館 Saitama Prefectural Library, 施設情報 ...
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概要

埼玉県が図書館法第10条、埼玉県立図書館設置条例に基づき設置する公立図書館である。2003年平成15年)4月から各館がそれぞれ専門分野に特化した図書館となっている。以下の沿革の項も参照。

2012年10月、現行3館を閉館し、熊谷市に新設する北部拠点複合施設への統合新設を検討していることが明らかにされ、その一環として2015年3月末に浦和図書館が閉館したが[5]、久喜図書館の閉館に対する久喜市の激しい反対活動により計画が進まない状態となっている[6]。久喜市の反対で、北部拠点複合施設自体の基本計画が練り直されることとなりスケジュールが白紙化され[7]、計画進行は不透明となっている。2012年6月には図書館機能を維持するため、熊谷図書館の浦和分室が埼玉県立文書館に併設された。

沿革

  • 1922年(大正11年)10月1日 - 埼玉県教育会立埼玉図書館を北足立郡工区員出張所跡に開設。
  • 1924年(大正13年)4月1日 - 埼玉県立埼玉図書館に改称。閲覧規定などを制定。蔵書数5,765 冊。
  • 1925年(大正14年)5月 - 埼玉県女子師範学校六辻村別所(現・さいたま市南区別所)に移転したことで、校舎を模様替えし埼玉図書館を移転。
  • 1933年(昭和8年)10月 - 図書館令の改正により埼玉県中央図書館に改称。
  • 1950年(昭和25年)9月 - 移動図書館車(むさしの号)を導入。
  • 1951年(昭和26年)3月 - 埼玉県立図書館設置条例制定により埼玉県立図書館に改称。
  • 1952年(昭和27年)4月 - 埼玉県立図書館協議会条例を制定。
  • 1953年(昭和28年)3月 - 埼玉県立図書館協議会委員が任命され、第1回協議会が行われる。
  • 1960年(昭和35年)3月 - 新館が落成。埼玉県立図書館管理規則を制定。蔵書数132,373 冊。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 埼玉県立図書館内に文書課を設置して、埼玉県立図書館付設文書館を開館(館舎は埼玉県立図書館内に併設)。
  • 1970年(昭和45年)
    • 3月 - 埼玉県立浦和図書館に改称。
    • 4月 - 埼玉県立熊谷図書館を開館。7月に開館式、サービス開始。
  • 1975年(昭和50年)
    • 4月1日 - 浦和図書館付設文書館を埼玉県立文書館として分離独立させる。
    • 10月 - 埼玉県立川越図書館を開館。11月に開館式、サービス開始。
  • 1980年(昭和55年)6月 - 埼玉県立久喜図書館を開館。サービス開始。
  • 1983年(昭和58年)4月1日 - 埼玉県立文書館の独立館舎が竣工し、浦和図書館から移転。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月 - 浦和・久喜・熊谷図書館全館にて蔵書検索・貸出予約管理コンピューターシステムを導入。
    • 4月 - 埼玉県立川越図書館を廃止。浦和図書館は社会科学・産業系に、久喜図書館は人文・科学・理工学・芸術系、熊谷図書館は歴史(郷土も含む)・郷土映像資料・哲学系に専門化した。
  • 2006年(平成18年)3月 - 移動図書館業務を廃止。
  • 2009年(平成21年)2月 -「県立図書館のライフチャンスライブラリー化に向けて~ 県立図書館を、県民の課題をチャンスに変える県民に開かれた情報拠点とするために ~(提言)」を策定[8]
  • 2014年(平成26年)10月 -「新県立図書館在り方検討有識者会議 提言」を策定[9]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月31日 - 埼玉県立浦和図書館を廃止。
    • 6月11日 - 埼玉県立熊谷図書館浦和分室を埼玉県立文書館内に設置[10]
  • 2022年(令和4年)3月 -「新しいタイプの図書館検討有識者会議 議論のまとめ」を策定[11][12]
  • 2023年(令和5年)10月 - 埼玉県教育委員会が「新埼玉県立図書館基本構想」を策定[13]
  • 2025年(令和7年)2月21日 - 埼玉県教育委員会が「新埼玉県立図書館の整備の方向性について」を決定。将来的に、現在の久喜図書館、熊谷図書館を閉館する[14]。その上で、熊谷市内に対面サービスを行う「窓口機能」、図書・資料の収集保存などを担う「その他の機能」の2つの施設を整備する。「窓口機能」を持つ施設は「北部地域振興交流拠点(A棟)」に、「その他の機能」を持つ施設は現・熊谷地方庁舎(A駐車場)を整備候補地として検討を進めるとした[15]
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各図書館の概要

埼玉県立図書館は3館それぞれに専門分野を分担し、収集している。(旧)浦和図書館の資料は現在、熊谷図書館に移設されている。

さらに見る 図書館名称, (旧)埼玉県立浦和図書館 ...

図書館が県民に提供するサービス

  • 蔵書資料(図書・雑誌・CD・ビデオ・DVD)の検索・閲覧。
  • 蔵書資料の貸出(事前に図書館カードの交付を受ける必要がある)。
    • 禁帯出に指定されていない蔵書資料であれば、図書・雑誌は最多10点まで、CD・ビデオ・DVDは最多5点まで貸出を受けることができる。
    • 貸出期間は15日間(2週間後の同じ曜日まで)で、予約が入っていない場合は貸出期間を延長することもできる。
    • 蔵書資料の返却は、貸出を受けた図書館だけではなく全ての図書館で、図書館カードを持参しなくとも受け付ける。
  • 蔵書資料の転送・予約(事前に図書館カードの交付を受ける必要がある)。
    • 館内に設置された検索端末、インターネットに公開されているOPACで検索した蔵書資料が他図書館に収蔵されている場合、最寄りの図書館に転送することができる(転送した蔵書資料をそのまま貸出を申し込むこともできる)。
    • 他人が貸出を受けた蔵書資料について予約を申し出れば、資料返却後に選択した連絡方法によって資料の到着を知らされ、一定期間取り置きし閲覧・貸出することができる。(最寄りの図書館以外の蔵書資料についても同様)。
    • 予約が多数申し込まれている蔵書資料は、予約の申込順に連絡される。
  • レファレンス(調査・相談)
    • 学校の授業に関係するもの(宿題・課題など)、クイズ・懸賞の答え、医療・法律相談、翻訳など、図書館として回答に適さないと判断された場合は、レファレンスに応じられない。
    • 埼玉県外に居住している利用者に対しては、埼玉県に関係のある質問のみ受け付けている。
    • 電話、郵便、FAX、および埼玉県立図書館のウェブサイトからでもレファレンスを受け付けている。
  • コピー
    • 著作権法の範囲内で複写できる(白黒1枚10円、カラー1枚30円)。[18]
  • ウェブサイトの閲覧
  • イベント
  • 埼玉県内の市町村立図書館との相互貸借
    • 埼玉県内の市町村立図書館を通じて、埼玉県立図書館収蔵の資料の閲覧・貸出を受けることができる。

図書館カードの作成

図書館サービスのうち、蔵書資料の貸出や予約などには図書館カードが必要となる。図書館カードを作成(登録)する時には、埼玉県内に在住若しくは埼玉県内に在勤・在学の人が登録(貸出利用)ができる。

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関連項目

脚注

外部リンク

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