塩化アンモン石

塩化アンモン石（えんかあんもんせき、salammoniac）は鉱物（ハロゲン化鉱物）の一種。化学組成は NH₄Cl（塩化アンモニウム）。等軸晶系。火山の噴気口付近や、自然発火した石炭層などに産する。自形結晶は稀で、皮膜状、繊維状、土状あるいは樹枝状、鍾乳石状などの集合体となることが多い。水溶性のため、日本のような気候下では、湿気などから標本を保護する事に注意が必要となる。

塩化アンモン石
塩化アンモン石の結晶（ベルギー産）
分類	ハロゲン化鉱物
化学式	NH4Cl
結晶系	等軸晶系
へき開	不完全
断口	貝殻状
モース硬度	1-2
光沢	ガラス光沢
色	無色、白色
比重	1.535
プロジェクト:鉱物／Portal:地球科学

旧名は"Sal ammoniac"だったが、2008年に改称された^[1]。エジプトのアモン神殿の近くから産出することから命名され、後にアンモニアの語源ともなった。

関連項目

• 鉱物 - ハロゲン化鉱物
• 鉱物の一覧
• 塩化アンモニウム