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大朝鮮帝国史
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『大朝鮮帝国史』(だいちょうせんていこくし)とは、朝鮮民族の数千年に及ぶ歴史を著した民族物語絵巻と称する韓国の漫画。1994年に3巻セットが韓国で出版され、1995年に第4巻と第5巻が出版された。著者は金珊瑚(キム・サノ)。1994年韓国漫画大賞出版賞受賞。[1]
概要
かつて南北5万里、東西2万里の広大な領土を誇った大ジュシン(대쥬신、大朝鮮)帝国(朝鮮里にして南北2万km、東西8000km。南北と東西を入れ替えればユーラシア大陸への収まりが良い。桓国も参照)が、戦争に勝利しながらもいつの間にか領土を失い、朝鮮半島のみを支配領土とする李氏朝鮮へと至るまでの朝鮮民族の歴史を活写した壮大な歴史物語絵巻。古代の部分は20世紀に朝鮮半島で作られた偽書の『桓檀古記』をネタ元としている。
『大朝鮮帝国史』といっても、実在した大韓帝国の歴史ではなく、ツラン主義を引用して朝鮮民族が東アジアを支配し統治していたという誤った歴史を扱っており、「究極のトンデモ本」と評されている[2]。
野平俊水は「『大朝鮮帝国史』の内容はまったくの偽史であり、歴史歪曲」である[3]として、以下のように述べている:
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大朝鮮帝国史の内容
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
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「チュシン」
朝鮮の歴史を民族史観から再照射した李氏朝鮮後期~日本統治時代の朝鮮の歴史学者申采浩(1880年 - 1936年)は、『朝鮮上古史』で、清の乾隆帝の勅命で編纂された『欽定満州源流考』には「朝鮮(チョソン)」の語源は「静かな朝の国」ではなく元々は「珠申(チュシン)」で、その意味は珠申の所属する管境であり、管境の意味は倍逹民族が住んでいる全世界であり、珠申から粛慎、朝鮮が出たと主張した[4]。また、『欽定満州源流考』は夫余や三韓はおろか、百済や新羅までも女真族の歴史に組み入れている。
「チュシンの王」という表現は韓国ドラマ『太王四神記』においても用いられている。
書誌情報
- 金珊瑚『大朝鮮帝国史』 第1 - 3巻セット、東亜出版社、1994年1月1日。ISBN 978-8900021202。
- 金珊瑚『大朝鮮帝国史』 第4巻、東亜出版社、1995年11月1日。ISBN 978-8900045949。
- 金珊瑚『大朝鮮帝国史』 第5巻、東亜出版社、1995年11月1日。ISBN 978-8900045956。
脚注
参考文献
関連項目
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