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室戸 (給炭艦)

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室戸 (給炭艦)
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室戸(むろと)は日本海軍の給炭艦で、室戸型給炭艦1番艦。艦名は室戸岬による[20]1944年に潜水艦の雷撃により沈没。

概要 室戸, 基本情報 ...
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艦歴

1917年(大正6年)度の臨時軍事費で建造され、1918年(大正7年)12月7日に三菱神戸造船所で竣工、舞鶴鎮守府籍とする。竣工当初は運送船に類別されたが1920年(大正9年)4月1日に運送艦(給炭)となった。

1932年(昭和7年)の第一次上海事変に際し、2月23日から3月5日に呉海軍工廠で臨時に病院設備を設置した。ただし病院船の登録には万国赤十字の承認、船体の白色塗装、無武装とするなどの必要があり、また軍需物資の輸送もできないので病院船として申請はせず、運送艦籍のまま支那方面へ進出した。この時の改装では船橋楼甲板を後方に延長し、同型艦「野島」とは艦型に違いが生じた。

本艦は1937年(昭和12年)からの日華事変にも病院船任務として従軍した。

太平洋戦争開戦時には連合艦隊付属としてカムラン湾に進出、シンガポール陥落後の1942年(昭和17年)3月には同地に進出し病院船任務に就き「室戸病院」と呼ばれた。同時期にスマトラへの給炭や真水の補給なども実施している。その後も実質上の病院船として、また軍需品の輸送にと活躍した。

1942年(昭和17年)6月に横須賀港に一旦帰港、以後1943年(昭和18年)3月まで大湊などの北方方面で治療任務などに従事する。1942年10月25日から11月6日にかけて、推進軸を折損して航行不能となっていた駆逐艦「初春」を幌筵島から舞鶴まで曳航した[21]

1943年6月以降は上海三亜香港方面の軍需品輸送に従事する。1944年(昭和19年)8月からは沖縄輸送に2回従事した。

同年10月21日にカタ916船団の1隻として鹿児島港を出港するが翌22日に奄美大島の北方で米潜水艦「シードッグ」の雷撃を受け沈没した。

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歴代特務艦長

要約
視点

※脚注無き限り『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」に基づく。階級は就任時のもの。

  • 七田今朝一 大佐:1921年4月6日 - 9月17日
  • 宮村吉通 中佐:1921年9月17日[22] - 1922年11月10日[23]
  • 安野康 中佐:1922年11月10日[23] - 1923年2月20日[24]
  • 野崎直吉 中佐:1923年2月20日[24] - 1923年6月11日[25]
  • 加藤哲平 中佐:1923年6月11日[25] - 1923年11月10日[26]
  • 大野寛 中佐:1923年11月10日 - 1924年12月1日
  • 林李樹 中佐:1924年12月1日[27] - 1925年4月15日[28]
  • (兼)青木國太郎 大佐:1925年4月15日[28] - 1925年7月10日[29] (本職:多摩艦長)
  • (兼)青木國太郎 大佐:1925年7月10日[29] - 1925年8月1日[30] (本職:木曾艦長)
  • 小林晋 中佐:1925年8月1日[30] - 1926年4月1日[31]
  • 藤澤宅雄 中佐:1926年4月1日[31] - 1926年10月20日[32]
  • 林義寛 大佐:1926年10月20日[32] - 1927年4月20日[33]
  • 名古屋十郎 中佐/大佐:1927年4月20日 - 1927年12月1日[34]
  • 和田専三 大佐:1927年12月1日 - 1928年10月29日
  • 山縣少介 中佐:1928年10月29日[35] - 12月5日[36]
  • 三好七郎 中佐:1928年12月5日[36] - 1929年3月10日[37]
  • 荒木貞亮 大佐:1929年3月10日 - 11月30日
  • 高橋頴雄 中佐:1929年11月30日 - 1930年5月1日
  • 藤永三郎 中佐:1930年5月1日[38] - 1930年11月1日[39]
  • 角田貞雄 中佐:1930年11月1日[39] - 1931年11月2日[40]
  • 渡邊鐐一 中佐:1931年11月2日[40] - 1932年2月1日[41]
  • 山田満 中佐:1932年2月1日 - 10月20日
  • 平岡粂一 中佐:1932年10月20日 - 1933年8月25日
  • 岸福治 中佐/大佐:1933年8月25日 - 1934年10月20日
  • 堀内馨 中佐:1934年10月20日[42] - 1935年10月10日[43]
  • 山田敏世 中佐:1935年10月10日[43] - 1936年11月2日[44]
  • 森良造 中佐/大佐:1936年11月2日[44] - 1938年12月15日[45]
  • 駒沢克己 大佐:1938年12月15日 - 1939年11月15日
  • 兄部勇次 大佐:1939年11月15日 - 1940年3月20日
  • 三浦友三郎 大佐:1940年3月10日 - 1940年11月15日
  • 山高松次郎 大佐:1940年11月15日 - 1941年4月17日
  • 板倉得止 大佐:1941年4月17日 - 5月1日
  • 東郷實 大佐:1941年5月1日 - 10月28日
  • 岸良幸 大佐:1941年10月28日 - 1942年2月1日
  • 山形政二 大佐:1942年2月1日 - 1943年8月20日
  • 古谷啓次 大佐:1943年8月20日[46] - 1944年10月25日[47]
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同型艦

脚注

参考文献

関連項目

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