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寒風沢島

宮城県、浦戸諸島にある島 ウィキペディアから

寒風沢島
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寒風沢島(さぶさわじま)は宮城県塩竈市にある島である。

概要 寒風沢島, 所在地 ...

概要

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「開成丸(かいせいまる)」(1858年)

面積1.45平方キロメートル、人口約100人[1]。浦戸諸島最大の島である。寒風沢水道を隔てて野々島と、鰐ヶ淵水道を隔てて宮戸島と、東西を両島に挟まれるような形になっている。江戸期の文人である大田南畝の書いた随筆[2]には「寒澤島」とある。いつしか島名に「風」の一字が付け加わったと伝わる[3]

野々島と面する島の西側に集落が広がり、宮城県漁業協同組合塩釜市浦戸東部支所がある。島内には水田が広がり、農業に従事している人も多い。自給自足を実現している島といわれる[4]。寒風沢島と野々島の間では無料の渡し舟が運航されており、詰所の人に頼むか、無人の場合は鐘を鳴らすと運航する。2023年現在では、船頭の携帯電話に電話することで運航し、寒風沢島と野々島、朴島を結んでいる。

江戸時代に寒風沢島は風待港、積替港として繁栄した。幕府がこの島に蔵を建て、伊達郡などの年貢米がいったんここへ集められ、千石船に積み替えられて江戸へ運ばれた[3]。寒風沢島には船乗りを相手にした遊廓が作られ、客を放したくない為に荒天を祈る遊女の想いが込められた「しばり地蔵」が名所となっている。また、江戸時代後期、日本人として初めて世界一周を果たした4名のうちの津太夫と左平の出身地はここである。幕末には、仙台藩初の西洋式軍艦「開成丸」がここで建造され、記念碑である「造艦の碑」が建つ[1]戊辰戦争では、江戸を脱出した榎本武揚の幕府艦隊が一時ここに投錨した。

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交通

塩竈市営汽船塩竈港→桂島→野々島→寒風沢港(44分)[5]

脚注

関連項目

外部リンク

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