トップQs
タイムライン
チャット
視点
山羊座のもとに
1949年の英国のスリラー映画 ウィキペディアから
Remove ads
『山羊座のもとに』(やぎざのもとに、Under Capricorn)は、1949年のイギリス・アメリカ合作の映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はイングリッド・バーグマン[2]やジョゼフ・コットンなど。テクニカラー作品。
![]() | この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2020年10月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
ジョン・コルトンとマーガレット・リンデンの戯曲に基づいたヘレン・シンプソンの同名小説が原作。脚本は、ヒューム・クローニンの原本からジェームス・ブライディによって書かれた。
Remove ads
概要
19世紀のオーストラリア・シドニーを舞台に三角関係を題材とした作品。
原題は、オーストラリアを二分する南回帰線に因むと同時に、やぎ座のヤギが「肉欲」の象徴であることにも因んでいる。
ヒッチコック自らが「失敗作」と否定的な評価をしていることでも知られる。初公開直時は興行も評価も低く、これについて、観客が期待した(それまでの作品のような)スリラーの要素が少なかったことや、公開時にイングリッド・バーグマンが不倫関係のスキャンダルを報道されたことが理由とされている[3]。その後、ヒッチコックのカルト的映画となって評価を取り戻した[4]。
日本では劇場未公開だが、東芝映像ソフトからビデオ(VHS/β)で発売された。現在はパブリックドメインとなっているためDVDが発売されている。2017年から2018年にかけて東京のシネマヴェーラ渋谷で行われたヒッチコックの特集上映で、他作品とともに上映された[5]。
Remove ads
あらすじ
19世紀のある日、イギリス総督の甥チャールズは、一攫千金を狙って、流刑地として知られるオーストラリアのシドニーを訪れ、犯罪者上がりの有力者フラスキーの妻、ヘンリエッタと知り合う。
キャスト
- テレビ版:「南回帰線」の題で放送[6]
ヒッチコックのカメオ出演
- 本作では総督のレセプションを聞く男、総督官邸の外階段にいる3人のうちの1人である。
→「アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧」も参照
スタッフ
- 監督: アルフレッド・ヒッチコック
- 製作: シドニー・バーンスタイン、アルフレッド・ヒッチコック
- 原作: ヘレン・シンプソン
- 脚本: ジェームズ・ブリディ
- 潤色: ヒューム・クローニン
- 撮影: ジャック・カーディフ、ポール・ビーソン、イアン・クレイグ
制作
『パラダイン夫人の恋』公開後に独立したヒッチコック監督の第一作。原作の叙情性が気にいったため製作に至ったという。
主演には、『汚名』『白い恐怖』に続きイングリッド・バーグマンが起用された。普段は仲のいい二人だが、本作撮影中のヒッチコックはバーグマンの演技を気に入っておらず、バーグマンもヒッチコックの撮影技法や演技指導についてよく思っていなかったため喧嘩が絶えなかったという[4][7]。
バーグマンはヒッチコック独特の長回し演出について、後に「11分間もカメラはわたしを追い回し、最初から最後まで喋りっぱなしだった。まるで悪夢だった」と打ち明けている。また、バーグマンは演技で納得できないことをヒッチコックと話し合おうとした際、議論嫌いのヒッチコックは「イングリッド、たかが映画じゃないか」と彼独特の答えを返したという[4][7]。一方でヒッチコックは公開後、バーグマンの起用が興行が失敗した第一原因に挙げており、「ハリウッドナンバー1の彼女を手に入れて、得意になって思い上がっていたことがまちがいだった。この映画は出発点から虚飾のカタマリだった」という手厳しい反省をしている[4]。
Remove ads
関連項目
出典
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads