トップQs
タイムライン
チャット
視点
岸辺露伴は動かない (テレビドラマ)
ウィキペディアから
Remove ads
『岸辺露伴は動かない』(きしべろはんはうごかない)は荒木飛呂彦の同名漫画を原作とする、NHKのテレビドラマシリーズ。2020年よりNHK総合テレビ、NHK BS4Kにて不定期で放送されている。
原作は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』に登場する漫画家・岸辺露伴を主人公に据えたスピンオフ漫画であり、自身の持つ人を本にして読むことが出来る能力「ヘブンズ・ドアー」やそれが原因で巻き込まれる不思議な事件が描かれる作品である。実写化にあたり、演出を渡辺一貴が、脚本を小林靖子が手掛け[注 1]、主演は高橋一生が務めた。
2020年12月に放送された第1期は、第58回ギャラクシー賞奨励賞を受賞するなど高い評価を受け、続編が制作された。現在、第4期まで制作されている。
また映画作品として、2023年には本作のチームによる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が制作・公開された。2025年には劇場版第2作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が公開された。
Remove ads
沿革
2020年10月14日 - 本作の制作が発表される[1]。
2020年12月28日~30日 - 第1期が3夜連続でNHK総合にて放送される[2]。
2021年8月15日 - 第1期の再放送後、第2期の制作が発表される[3]。
2021年12月27日~29日 - 第2期が3夜連続でNHK総合にて放送される[4]。
2022年8月20日 - 第3期の制作が発表される[5]。
2022年12月26日、27日 - 第3期が2夜連続でNHK総合にて放送される[6]。
2023年5月26日 - 本作のスタッフ・キャストが再集結し制作された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開される[7]。
2024年4月1日 - 第4弾の制作が発表される[8]。
2024年5月5日 - 第4弾がNHK BSP4Kにて先行放送される[8]。
2024年5月20日 - 第4弾がNHK総合にて放送される[8]。
2025年1月7日 - 本作の劇場版第2作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が5月23日に公開予定であることが発表される[9]。
Remove ads
登場人物
主要キャラクター
- 岸辺露伴(きしべ ろはん)
- 演 - 高橋一生
- 人を本にすることでその人物の生い立ちや秘密を知り、さらにその「本」に書き込むことによって指示を与えることが出来る特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を持つ漫画家。集明社にて『ピンクダークの少年』の第8部を連載している。漫画家という職業に誇りを持っており、リアリティーを何よりも重んじている。
- 泉京香(いずみ きょうか)
- 演 - 飯豊まりえ
- 集明社に勤める露伴の担当編集者。明るく押しの強い性格の持ち主で、時折露伴を苛立たせる[10]。
- 原作では「富豪村」にのみ登場するキャラクターであったと[注 2]が、本作ではシリーズを通して登場し、露伴の相棒的な役割を果たしている[11]。
第1期ゲスト
- 平井太郎(ひらい たろう)
- 演 - 中村倫也
- 京香の彼氏。有名な写真家であったが、事故をきっかけに記憶を失っている[12]。
- 原作漫画で彼に該当するキャラクターのキャラクター名は、無く、名前のあるキャラクターの夫などという形で指し示されている。
- 一究(いっきゅう)
- 演 - 柴崎楓雅
- 富豪村の案内役を務める少年。富豪村を訪れた露伴と京香にマナーの試験を課す[13]。
- 志士十五(しし じゅうご)
- 演 - 森山未來
- 露伴と同じく、集明社で連載を抱える漫画家。行方不明になった担当編集が残した「禁止用語リスト」に記された「くしゃがら」という言葉に興味を持つ[14]。
- ※ 第3期にも、名前のみ登場している。
- 片平真依(かたひら まい)
- 演 - 瀧内公美
- インテリアコーディネーター[15]。6年前に夫を事故で亡くしており、娘の真央を一人で育てている[12]。
- 片平真央(かたひら まお)
- 演 - 北平妃璃愛
- 真依の娘。逆さ言葉だけをしゃべり、姿を消す能力を持つ[12]。偶然すれ違った太郎から何かを感じ取る[12]。
第2期ゲスト
第3期ゲスト
第4期ゲスト
- トニオ・トラサルディー
- 演 - Alfredo Chiarenza
- 露伴宅の近所に越してきたイタリアンシェフ。体の不調を治す不思議な料理を作る能力を持つ。
- ※ 本来は『ダイヤモンドは砕けない』のキャラクター。エピソードは『岸辺露伴は動かない 〜エピソード6:密漁海岸〜』を原作としている。
- 森嶋初音
- 演 - 蓮佛美沙子
- トニオの彼女。重い病気を患っている。
- 原作漫画で彼女に該当するキャラクターのキャラクター名は、ヴェルジーナ。
Remove ads
スタッフ
制作
要約
視点
企画
本作の企画は、2018年の夏の終わりに、長年アニメーション番組の制作を手がけてきたプロデューサー・土橋圭介に対し、渡辺一貴が提案したことに始まる[22][23]。渡辺は幼少期から『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのファンであったが、それまで主にNHKの硬派なドラマを制作していたため、土橋は意外に感じたという[23]。企画を進める中で、スタンドの登場によりVFXが不可欠となる本編ではなく、心理戦の要素が強い『岸辺露伴は動かない』であれば実写化に適していると判断され、集英社に連絡が行われた[23]。
本作の制作方針は、原作の忠実な再現ではなく、「現実世界に岸辺露伴が実在したら」という発想に基づいて進められた[23]。土橋は『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメ版や実写映画を視聴しているものの、それらを見直したり参考にしたりはしていないという[23]。
脚本
全3話の特集ドラマとして制作が決定した段階で、『ジョジョの奇妙な冒険』のテレビアニメにおいてシリーズ構成を担当した小林靖子が脚本を手がけることとなった[23]。まず、原作から実写化に適したエピソードが選定され、それにオリジナルエピソードを加えることで、各話に統一した流れを持たせる形で脚本が構成された[24]。
第1話「富豪村」は、キャラクター紹介を主軸とする回として、満場一致で実写化が決定した[23][25]。
第2話「くしゃがら」は、小説『岸辺露伴は叫ばない 短編小説集』に収録されている作品を原作としており、アニメを含め、同小説の映像化は本作が初となる[25]。小林は、舞台のようなワンシチュエーションの中で展開される岸辺露伴と志士十五のやり取りを魅力的な要素として挙げている[25]。
第3話「D.N.A.」は、女性誌『別冊マーガレット』に掲載された作品を原作としており、年末の放送に適した温かみのあるエピソードとして選ばれた[25]。
脚本の執筆中は原作者の荒木ともやり取りを重ね、改変の許可やアドバイスを受けていた[25]。小林らは当初ホラー路線で制作を進めていたが、荒木は原作の持つ「おかしさ」にこだわりを持っており、第3話での逆さ言葉などは荒木からのフィードバックを受け、本作でも残された[25]。
原作では「富豪村」にのみ登場する泉京香が全話を通して登場するのは、小林の「ドラマの勘」に基づく提案によるものであった[25]。渡辺は、露伴と京香をバディにすることで荒木作品のユーモアが演出されていると話している[26]。
キャスティング・演技
岸辺露伴役には高橋一生が起用された。オファーのきっかけは、渡辺が演出を手がけた2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』に高橋が出演していたことである[26]。撮影後に『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでいた際に、渡辺は「あれっ?岸辺露伴って、一生さんでは!」と考え、出演を依頼した[26]。
高橋にとって岸辺露伴は、高校時代に『ジョジョの奇妙な冒険』に触れた際、仕事への矜持を持ち、自身の好きなことを押し通す姿に衝撃を受け、以後、自身の演技にも影響を与えたキャラクターであった。かねてより演じることを望んでいたため、オファーを受けた際には「こんなことがあるのか」と感動したという。
実写作品で露伴を演じるにあたり高橋は、彼がしていたかもしれない動きや描写を近づけ、説得力を持たせるため、セリフを自身の中で納得させることを重視している[27][28]。また、本作に登場する露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」は、原作では躍動的な肉体表現が特徴であるが、実写版ではいかに内的なものを躍動させるかに注力したという[28]。渡辺は撮影前の打ち合わせで作品の方向性について高橋と十分に議論を重ね、露伴の解釈を共有していたため、撮影中は芝居に関する詳細な指示はほとんど行わなかった[26]。
泉京香役の飯豊まりえは、連続テレビ小説『まれ』で渡辺と関わりがあったことからオファーを受けた[10]。原作者の荒木飛呂彦が「ムカつきながら描いた」と語るキャラクターであることを踏まえ、露伴を苛立たせるような演技を意識しつつ、過度に鬱陶しくならないようバランスを取ることを心がけたという[10]。
撮影・演出
本作の撮影は新型コロナウイルス感染症の流行下で行われたため、顔合わせや打ち合わせはオンラインで実施された[23]。緊急事態宣言の解除後、短期間で撮影が行われたが、猛暑の影響もあり過酷な環境での作業となった[23]。
制作にあたっては、原作のコマとコマの間の表現を膨らませることを意識し、セリフの応酬や心理戦を重視した二人芝居が中心となっている[26]。また、シリーズ全体を通じてCGの使用を極力抑えており、渡辺は特撮にも通ずる人の体温を感じられる映像を目指したという[29]。第2話「くしゃがら」にて登場する喉の奥に登場する黒い塊は、大きな喉の模型を作り、その中に黒い塊を入れ人が手作業で動かすという方法で撮影された[30]。
露伴の自宅の撮影は、神奈川県葉山町にある「葉山加地邸」で行われた[31]。高橋は、部屋のデザインがシリーズを通じて統一されていることが演技にも寄与したと述べている。
衣装
人物デザイン監修として柘植伊佐夫が参加し、劇中の衣装から小道具までキャラクターのデザイン全般のかじ取りを行った[32]。まずは柘植がデザインと素材の方向性を決め、それをもとに衣装制作の玉置博人が束ねるチームが実際に制作していった[33]。小物を始め、既製品を使用する場合はスタイリストの羽石輝が選定を行っている[33]。
露伴の衣装は「静けさの中にある奇妙な何か」を再現するため、原作のカラフルで奇抜なデザインではなく、モノトーンを主体にしたデザインとなっている[32]。露伴のヘアバンドは荒木から無くしても構わないとアドバイスされていたものの、露伴のアイデンティティでもあり、色を黒にすることで髪に馴染ませることが出来たため、取り入れられた[32]。また、この表現は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の、帽子と髪が同化したデザインにも着想を得ているという[32]。
京香の衣装はオートクチュールとなっており、飯豊の体格に合わせたオリジナルの衣装が制作された。露伴の衣装とは対照的に華やかなデザインとなっており、飯豊は演技において衣装が助けになった部分もあると述べている[34]。
音楽
渡辺は、ペペ・トルメント・アスカラール[注 3]の『記憶喪失学』を本作の映像に当てた際、岸辺露伴の世界観と親和性があると感じたことから、「ペペ・トルメント・アスカラールの作風での制作」を菊地成孔に依頼した[35][36]。
菊地は本作の作風を「レトロモダンとハイパーモダンを時間軸的に融合させた、つまるところは怪奇もの」と捉えており、本作の劇伴は恐怖とそれ以上の悲哀を意識した音楽となっている[35]。エンディング曲を始めとした一部の楽曲は菊地の私塾「ペンギン音楽大学」の生徒の作品から触発された曲となっており、これをきっかけに菊地は生徒たちを中心としたクリエイター集団「新音楽制作工房」を結成した[36]。新音楽制作工房は第2期以降の劇伴にも携わっている[36]。
第2期(制作)
第2期では原作から「ザ・ラン」と「六壁坂」が、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』から「チープ・トリック[注 4]」が実写化された。ジョジョ本編からエピソードを選んだ理由について渡辺は、言葉の駆け引きや腹の探り合いが中心になるエピソードを選ぶ中で、自然とこのエピソードが浮かんだと語っている[37]。乙雅三役は歌舞伎役者の市川猿之助が演じた。渡辺が観た『色彩間苅豆 かさね』という演目にてかさねを演じた市川が乙のような動きをしており、渡辺はその舞台に魅了され、市川にオファーした[37]。
「ザ・ラン」はランニングマシンならではの一定の速度で走るうちにだんだんと世界がおかしくなる面白さを意識して演出された[37]。橋本陽馬役を演じた笠松将は役作りのために初めての食事制限を行い、ボルダリングのシーンもCGなしで撮影された[38]。
「六壁坂」はこの3話を総括する話となっている[39]大郷楠宝子を演じた内田理央はジョジョシリーズのファンであり、役作りとして自宅では常に『岸辺露伴は動かない』のアニメを流していたという[40]。
第3期(制作)
第3期では原作から「ホットサマー・マーサ」が、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』から「ジャンケン小僧」が実写化された。
原作の「ホットサマー・マーサ」は『JOJO magazine 2022 SPRING』に収録された新作で、「富豪村」以来久しぶりに京香が登場したエピソードであった[41]。渡辺らは以前より「新作がもし出たらやらせていただきたい」と話しており、さらにコロナ禍や過剰なファン心理といった現実に近い世界観で描かれていることもあり、実写化が決まった[42]。露伴が犬を飼い始めたり涙目になったりと新たな側面が見えるエピソードでもあり、高橋は自身の凝り固まった露伴像を崩したエピソードだと語っている[43]。古川琴音が演じたイブはスタッフ間でシリーズ最強の敵として位置づけられた[42]。渡辺はイブの愛情と嫉妬、そこから出る狂気を古川が的確に演じていたと評している[42]。
「ジャンケン小僧」は渡辺がジョジョの世界を実写化したいと思ったきっかけのエピソードであった[42]。ジャンケン小僧が出来る役者が居なければ実写化は取りやめる予定であったが、落ち着きがありジワジワとくる怖さが出せる子役・柊木陽太に出会えたことで実写化が実現した[42]。原作をアレンジする際には、荒唐無稽にならないようにしつつも原作を意識させる体の動きや、生身の人間が発しても自然に聞こえるセリフが意識された[44]。
第4期(制作)
第4期では、原作の中でも特に人気の高い「密漁海岸」が実写化された[45]。「密漁海岸」は、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』に登場するキャラクターであるトニオ・トラサルディが関わるエピソードであり、読者がトニオの能力を理解している前提で物語が進行する[45]。そのため、実写化に際しては、トニオの初登場エピソードである「イタリア料理を食べに行こう」も脚本に組み込まれた[45]。同エピソードにおける虹村億泰の役割は泉京香が、東方仗助の役割は露伴が担い、大量の涙を流すシーンはCGを使用せずに撮影された[45]。
海中のシーンは、実際の海と潜水用プールの両方で撮影された[46]。高橋はダイビング経験があるものの、水中で体を沈めるために息を吐き切る必要があり、演技には苦労したと述べている[45]。また、作中に登場する巨大なタコも、CGを極力使用せずに撮影された[47]。
Remove ads
評価
要約
視点
SNSにおける反響
Twitterにおいては2020年10月24日の企画発表直後からトレンドに入るなど放送前から強い期待が寄せられた[48]。さらに、同年12月に公開された予告編では「だが断る」といった露伴の名言が登場し、ナレーションをアニメ版で露伴役を務めた櫻井孝宏が担当したことも相まって、さらなる盛り上がりを見せた[49]。
放送が始まってからもファンの盛り上がりは続き、「くしゃがら」が12月29日午後11時のトレンド3位になるなど、連日関連ワードがトレンド入りした[50]。また、第2話と類似した点のある1991年放送の『世にも奇妙な物語』の一篇「ズンドコベロンチョ」もトレンド入りした[51]。
第2期以降も放送されるたびに大きな話題となり、第9話「密漁海岸」放送後には本作のタイトルが1位、「トニオさん」が2位とトレンド入りした[52]。また、第1期と第2期の櫻井やテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』で空条徐倫を演じたファイルーズあいのカメオ出演も大きな話題となった[53]。
2024年5月16日に本作で共演した高橋と飯豊が結婚を発表した際には「岸辺露伴」、「ジョジョ婚」といったワードがトレンド入りした[54]。
批評
『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』などの著作があるドラマ評論家・成馬零一はリアルサウンドに寄せた第1期のレビュー記事にて「理想の映像化と言える屈指の仕上がり」と評し、強烈な個性のある荒木の作品をドラマ化できたこと自体に驚いたと語っている。また『TRICK』や『時効警察』を彷彿とさせる男女のバディや、『世にも奇妙な物語』にも通じる奇妙な後味など、日本のテレビドラマが得意としてきた手法を駆使することで荒木の世界観を再現していると述べている[55]。
フリーライターの渡辺彰浩はリアルサウンドに寄せた第1期のレビューにて「言うまでもなく、今回の『岸辺露伴は動かない』の実写化は大成功であった」と評し、高橋を始めとしたキャスト陣や制作陣に敬意を表したいと語っている[56]。第4期のレビューでは『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の撮影での手ごたえから生まれた自信が現れているとし、これまでのあらゆる要素が詰め込まれた集大成と評している[57]。
フリーライターの竹島ルイはIGNに寄せた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のレビュー記事内で本作についても述べており、第2話「くしゃがら」の志士十五や第5話「背中の正面」の乙雅三を始めとした摩訶不思議なキャラクターと露伴の対峙を不条理コメディとして機能させる渡辺の手腕を評しており、ストレンジな笑いの感覚は『時効警察』や『コンビニエンス・ストーリー』の三木聡にも似ていると述べている[58]。
受賞
本作はギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞、および第58回奨励賞を受賞した[59][60]。月間賞の選考理由として、「独特な美意識に貫かれた奇想天外な原作の世界観を、こだわりぬかれた美術や演出で見事に再現。小林靖子による脚本も原作のエッセンスを的確に抽出していた。主演の高橋一生を筆頭に役者陣もハマリ役ばかり。中でも森山未來は、その身体能力を最大限に生かし、違和感丸出しのキャラクターを見事に演じていた」と評された[59]。
また、優れた映像技術や音響技術を評するJPPA AWARDS 2022にて、本作及び音響の大西悠斗が新人賞映像技術部門を受賞した[61]。
Remove ads
エピソードリスト
Remove ads
放送・配信
第1期はNHK総合とNHK BS4Kにて2020年12月28日から30日にかけて放送された[62]。第2期はNHK総合にて2021年12月27日から29日にかけて放送された[63]。第3期はNHK総合にて2022年12月26日と27日に放送された[64]。第4期は2024年5月5日にNHK BSプレミアム4Kにて先行放送された後、5月10日にNHK総合にて放送された[65]。各シーズンの放送時間は以下の通り。
NHKオンデマンドにおいては放送後から配信されていたが、市川猿之助の不祥事により第5話と第6話の配信が2023年6月28日より一時的に停止された[66]。これに対しNHKには10日間で千件近い意見が寄せられ、そのほとんどは「作品には罪はないのではないか」「有料の動画配信サービスなので、見るかどうかは利用者に委ねるべきだ」といった配信停止に批判的なものであり、その後7月26日に配信再開が発表された[67]。
2022年12月16日にはAmazon Prime Videoでの配信が開始し[68]、2024年5月18日には第4期とともにAmazon Prime Video限定エピソード「もう一つの密漁海岸」が配信された[69]。
Remove ads
関連番組
第2期(第4話から第6話)放送に合わせる形で、以下の2番組が放送された。
- 私の岸辺露伴語り
- NHK総合テレビにて2021年12月18日 23時10分 - 23時39分に放送。本作品の魅力に迫った番組で、露伴役の高橋一生、ゲスト出演の内田理央、脚本を手がけた小林靖子、カルチャー評論家のさやわかが作品について語る[70]。
- 『天才てれびくん hello,』SP はじめてでもわかるッ!岸辺露伴&ジョジョの世界
- NHK Eテレにて、『天才てれびくん hello,』とのコラボ特番が2021年12月27日 18時20分 - 18時50分に放送。チャンカワイ(Wエンジン)とてれび戦士が本作品及び『ジョジョの奇妙な冒険』に込められた荒木飛呂彦のメッセージを説き明かす内容となっており、ゲストプレゼンターとして小沢一敬(スピードワゴン)[注 7]が、またドラマに出演する高橋一生と飯豊まりえもVTR出演した[70]。
Remove ads
イベント
2021年12月14日から2022年1月10日まで、ドラマ『岸辺露伴は動かない』の展覧会が、NHK仙台放送局で開催された[71]。荒木の出身地で盛り上げようと企画され、小道具や衣装、デザイン画など約70点が紹介された。全国からドラマや原作のファンなど1万4,000人以上が来場した。
さらに、この「岸辺露伴は動かない展」は2022年12月18日から2023年4月にかけて、仙台、富山、札幌、熊本、東京の5都市を巡回して開催された[72]。番組の撮影で実際に使用した衣装、小物、美術、「ヘブンズ・ドアー」の特殊造形などの資料が展示されたほか、会場に露伴の書斎が再現された。
映像ソフト
本作を収録したBlu-rayおよびDVDがNHKエンタープライズより全3巻で発売された。
映画
岸辺露伴は動かない ルーヴルへ行く
→詳細は「岸辺露伴 ルーヴルへ行く (映画)」を参照
映画第1作。原作『岸辺露伴は動かない』ではなく関連作品の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を原作としているが、キャスト・スタッフは本作テレビドラマと同一となっている。2023年5月26日に公開された。
岸辺露伴は動かない 懺悔室
→詳細は「岸辺露伴は動かない 懺悔室」を参照
映画第2作。2025年5月23日公開。スタッフ・キャストは第1作から続投[9]。全編にわたりヴェネツィアでのロケが行われた[9]。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads