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川又常行
浮世絵師 ウィキペディアから
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川又 常行(かわまた つねゆき、延宝5年〈1677年〉 - 没年不明)とは、江戸時代中期の浮世絵師。 川又派の祖。

来歴
新潟出身で、その画名から狩野派(木挽町狩野家)の狩野常信の門人であったとされている(『画乗要略』など)。浮世絵を描いたことで狩野派から破門されたともいわれるが、真偽のほどは定かではない。残されている美人画には人物の容貌に純然たる浮世絵の雰囲気が感じられるが、画中の樹木や土坡(どは : 小高く盛り上がった地面)の描写には狩野派の影響が見て取れる。その画風から土佐派や住吉派の影響を受けたとも考えられる。京都で活躍したという見方もあるが、江戸風俗を描いた作品が相次いで確認されていることから、江戸の絵師だったと考えたほうが自然である。作画期は延宝から寛保にかけてで、肉筆美人画のみを描いており版画の作はない。現在確認されている作品数は20点以上で、それらの作品の大半が紙本着色である。門人に川又常正がいる。
作品
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参考文献
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第二巻) 那須ロイヤル美術館、1989年
- 『今西コレクション名品展 I 』 熊本県立美術館、1991年
- 『東京国立博物館所蔵 肉筆浮世絵』 東京国立博物館、1993年 ※101 - 102頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(1) 東京国立博物館 I 』 講談社 1994年 ※244 - 245頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(3) 出光美術館』 講談社、1996年 ※209頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(8) ニューオータニ美術館』 講談社、1995年 ※201 - 202頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(9) 奈良県立美術館/京都府立総合資料館』 講談社、1996年 ※168頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(10) 千葉市美術館』 講談社、1995年 ※206頁
- 小林忠監修 『浮世絵師列伝』 平凡社<別冊太陽>、2006年1月 ISBN 978-4-5829-4493-8
- 国際浮世絵学会編 『浮世絵大事典』 東京堂出版、2008年6月 ISBN 978-4-4901-0720-3 ※151 - 152頁
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