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左脚ブロック
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左脚ブロック(さきゃく-、英 Left bundle branch block; LBBB)とは心電図でみられる伝導異常のこと[1]。 この異常がみられるときには、左心室の活動電位は遅れ、右心室よりも左心室の収縮は遅れることになる。
心電図による診断

心電図における左脚ブロックの診断基準:
- 心拍は上室性起源による
- QRS幅は120 ms以上である[2]。
- QS または rS パターンが V1誘導でみられる。
- 単相性R波がIおよびV6誘導でみられる。
胸部誘導でみられるST部の左脚ブロック様の変化は信頼できない。
一般に脚ブロックのために、T波はQRS波と反対側にみられる。 一致したT波は心筋虚血や心筋梗塞を示唆する可能性がある。
暗記法として、「WiLLiaM MaRRoW」というものがある。これは左脚ブロック(L)ではWがV1に、MがV6にみられ、右脚ブロック(R)ではMがV1で、WがV6でみられるというものである。
原因
予後
新しく出現した左脚ブロックは、虚血性心疾患や心不全を意味しており、急性期には突然死と関連する。しかし症状のない既知の左脚ブロックは長期的には突然死への寄与は小さいことが報告されている[4]。
治療
分類
左脚は、解剖学的には分類できないが、電気生理学的には前枝と後枝に分類される。
- 左脚前枝ブロック(left anterior fascicular block; LAFB)[5]
- QRS軸が-45度以上の高度の左軸偏位を示しているもの。II誘導で、S波の深さがR波の2倍以上あるようであれば、高度の左軸偏位と判断する。左脚前枝ブロックは心臓疾患による死亡リスクが高く注意を要する[6]。
- 左脚後枝ブロック(left posterior fascicular block; LPFB) [7]
- (完全右脚ブロック+左脚後枝ブロック)による2枝ブロックは、(完全右脚ブロック+左脚前枝ブロック)による2枝ブロックよりも、発作性房室ブロックをきたしやすい。[8]これは左脚前枝のほうが後枝に比べて細く、途絶しやすいためと考えられている。
参照・引用
関連項目
外部リンク
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