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帚木三帖

『源氏物語』の「帚木」「空蝉」「夕顔」の三帖 ウィキペディアから

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帚木三帖(ははきぎさんじょう)とは、『源氏物語』における第2帖「帚木」、第3帖「空蝉」および第4帖「夕顔」の三帖をいう。

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概要

この帚木三帖は、先行する第1帖「桐壺巻」とのつながりが不自然であり[1]、またこの後に続く第5帖「若紫」とのつながりもあまりよくない一方で、この三巻の中は比較的よくまとまっていると考えられており、しばしばひとまとまりの巻として主題や構造などが論じられる[2]。「空蝉」及び「夕顔」は「帚木」の並びの巻であるとされている。またこれら三帖はいずれも「玉鬘系」と呼ばれる巻に含まれている。古来から唱えられている「並びの巻」を成立論で示される「玉鬘系」と結びつけるときには、この帚木三帖のはじめの1帖である「帚木」が「並びの巻」ではないのに「玉鬘系」に入るということをどう考えるかが問題になる[3]。そのためこの位置に「輝く日の宮」という現在では失われた巻が存在しており「帚木」はもともとはこの「輝く日の宮」の巻の並びの巻であったとする説もある[4]

脚注

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