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急降下爆撃隊

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急降下爆撃隊』(きゅうこうかばくげきたい、: Stukas)は、1941年ドイツで製作されたナチスドイツのプロパガンダ映画、戦争映画。監督はカール・リッター。第二次世界大戦で活躍した急降下爆撃機ユンカース Ju 87 シュトゥーカの戦いが描かれている。劇中ではフランス侵攻、ダンケルクの戦いが描写されている。

概要 急降下爆撃隊, 監督 ...
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あらすじ

1940年5月、ドイツ軍は一斉に突如としてフランスに侵攻した。ボルク大尉の指揮の下にシュトゥーカの編隊が翼を連ねて敵工場を爆撃する。最前線の空軍基地に帰還した編隊は宴席で賑わい、大尉がピアノを伴奏し、攻撃の状況を意気揚々と語り合う。やがて伝令が来た。人員を選んで出動する。翌朝、爆撃隊本部の電話が鳴り、敵機甲部隊が突如大挙して前面に現れたと知らせが届く。爆撃隊は賑やかに活気づき、フランス軍の戦車隊に急降下爆撃を行う。だが、この爆撃でボルク大尉は脚に被弾してしまう。それでも微笑を随時たりとも失わず陽気に部下を指揮し続ける。ヴィルデ中尉は着陸の際に頭部に打撲傷を負い後方の病院に移される。幾人かの戦友が彼の元へ訪れるが、中尉は記憶喪失になってしまう。看護婦のウルスラは何とかして彼の記憶を取り戻そうとする。ある日バイロイトに傷病兵の慰問の大演奏会が催された。演奏された曲はワグナーだった。演奏が進むにつれてヴィルデの目は輝きを取り戻す。ボルク大尉が何時も引いていた曲とともに戦友の顔が浮かぶ。一瞬で記憶を取り戻したヴィルデは宙を飛ぶように原隊に馳せ戻り、隊員たちと共に喜びの涙を流す。急降下爆撃隊は今日も好餌を求めて爆音勇ましく出撃する。大空はシュトゥーカの歌で鳴り響くのだった。

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キャスト

  • カール・ラダッツドイツ語版:部隊長ボルク大尉
  • O. E. ハッセドイツ語版:グレゴリウス軍医
  • ハネス・ステルツァードイツ語版:ヴィルデ中尉
  • エルンスト・フォン・クリプシュタインドイツ語版:ホムベルク中尉
  • カール・ジョンドイツ語版:ロース中尉
  • ヘルバート・ヴィルクドイツ語版:シュヴァルツ中尉
  • アルバート・ヘーンドイツ語版:ヘッセ中尉
  • ヨゼフ・ダーメン:トラウゴット軍曹
  • ゲオルク・トマラドイツ語版:マッツ下士官
  • エルゼ・クノツ:ウルスラ看護婦

登場兵器

ドイツ側

爆撃機

イギリス側

戦闘機

フランス側

戦車

評価

1969年に発表したナチスの映画について包括的な研究のなかで、デイヴィッド・スチュワート・ハル (David Stewart Hull) は、リッターの作品である『急降下爆撃隊』について「彼の最悪な面が全て出た、図々しいまでのプロパガンダであり、いい加減な制作、粗雑な編集、ひどい台本」だとと述べた[1]。 日本では1943年8月に劇場公開され、映画誌『映画之友』は「カールリッターの正確なテンポと卓抜な演出力は、我々に息つく暇を与えない」「アメリカ映画の如く戦場で怒号したり、泣きわめいたり、感傷にふけったりするような皮相な英雄主義を完全に締め出して、其処には従容として生き、従容として死す軍人魂が顕然と控えている」と評している。 双葉十三郎は本作について「爆撃隊の活躍を前面に押し出さうとしすぎたためか、物語の工夫に餘地がなく、又挿話の描寫も極めて表面的で、殆ど厚味のない一篇になってしまった」「肝心な場面がはじまらうとするところで溶暗だのカットだのになり、次の場面ではもう基地に帰って来たり別な場所に居たりする。ずゐぶん無責任な、観客を馬鹿にしたやり方である」と酷評している。

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軍歌『Stuka Lied』

要約
視点

劇中終盤でドイツ空軍パイロットが合唱する『Stuka Lied(シュトゥーカ リート)』は軍歌としても歌われた。作詞:ゲーノ・オーリシュレーガー、作曲:ヘルベルト・ヴィント。

さらに見る 原詩(ドイツ語), 和訳例(参考) ...
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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